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マスコミが「マスゴミ」と騒がれ、テレビにいたってはNHKを初め、すべてのキー局で不祥事が新聞をにぎわす、ある意味、「メディア非常事態」とも呼べる今日この頃。
あまり語られることは無いが、テレビを支える、下請け、孫受けのプロダクションのあまりに酷いその現状を報告したい。
まず、現在のテレビでは、ニュース番組以外のそのほとんどはテレビ局は直接制作していないのはもはや小学生でも知っている事実である。
では誰が作っているのか?それは星の数ほどある映像制作プロダクションである。
注意深く番組を見たら、その最後にテロップで制作会社のクレジットが流れる。
それらの下請けプロダクションに勤務する制作、技術のスタッフたちの勤務形態の劣悪さは先進国の雇用形態とはとても呼べない、酷い状態であることは耳にしたこともあるだろう。
一日20時間勤務は当たりまえ、身分の低いものほど(新人ADやアシスタントカメラマン、VE(ビデオエンジニア)アシスタントなど)勤務時間は長くなり(先輩よりも先に帰宅が許されない)給料もフリーター以下のとても人には言えないような給料で黙々と働く(働かされている)のが現実である。
多くのものはそのあまりの現状の酷さに嫌気がさし辞めていくが、他にとりえも無く、またある程度経験を積んで、そのような劣悪な労働環境に(慣れ)てしまった者たちは、向上心も持てず、日々の業務をテレビ局の意向に沿うように飼いならされ、悶々と文句を言いつつ、動物のように働いている。
それでは、この資本主義、拝金主義の世の中で、そのような実際の現場で番組を制作している若者を犠牲にして、誰が「おいしい」思いをしているのか?
それは発注元である「局員」、テレビ局の正社員たちである。
そもそも、局の正社員は30歳で年収1500万、片や下請けプロダクションに勤める
者は、局員の3倍の時間働いて、収入は局員の3分の1以下である。このことは紛れも無い現実である。
そして、やらせ問題などの事件があったときは、テレビ局はすかさず、実際に制作した下請プロダクションにその責任を転嫁するのが通常である。まさにトカゲの尻尾切り。
この劣悪なる労働形態自体が多くの「やらせ」事件を生む元凶になっていることに関してなぜ誰も語らないのか、不思議である。
番組制作実行予算で締め付けられ、高視聴率を常に期待され、締め切りを厳守することを
約束させられ、長時間労働、低賃金で局員に踏みつけられているのである。
こんな状態で、見るに耐える番組など出来るわけが無い。
やらせに結びつくのは火を見るまでも無く明らかである。
つまり、前日睡眠もとれず現場に望み、通常なら6時間撮影に掛かる所を、「事実の再現」を撮影するだけで1時間の撮影時間ですむならば、「やらせ」の魅力は大きい。
当ても無い、いつ終わるかわからない「撮影」をするほど、高待遇ではないのだ。
このような酷い現状が続く現在、テレビというメディアは自分たち自身も気がつかないくらいに、少しづつ、少しづつではあるが、間違いなく番組の質は低下し、視聴者の信頼もまた低下しているのだ。
プロダクションで働く者たちも、いいかげんかなり限界を感じでいる。
そろそろキチンと行動を起こし、業界を内側から改革していかなければテレビマンの未来は無い。
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