現在地 HOME > 名前登録待ち板3 > 804.html ★阿修羅♪ |
|
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060329-00000027-nna-int
牛肉生産で世界最大手のオーストラリアン・アグリカルチャラル・カンパニー(AACo)は27日、日本国外で最大の頭数を抱える和牛専門生産者ウエストホルム(Westholme)・ワギュウと総額1,000万豪ドルの資産買収契約に合意したことを明らかにした。売り上げの10%強を占める和牛資産の拡充を目指し、向こう5年で約2万5,000頭まで増やす計画を持つという。地元各紙が伝えた。
契約は2段階に分かれており、AACoはまず純血和牛の雄牛130頭を100万豪ドルで獲得。年内に残りの雄牛約870頭と繁殖部門を900万豪ドルで買収するオプション権を取得した。繁殖部門には、雌牛や子牛、胎児、精子、知的財産権などが含まれる。
AACoのマッカイ最高経営責任者(CEO)は今回の契約について、「申し分ないもの」とコメント。ウエストホルムが日本国外で最も信頼される和牛業者であることから、「より価値
の高い牛肉を生産できる」と語った。
和牛を牛肉の「ベルサーチ」に例える同CEOは、アジアだけでなく、米国や豪州でも需要が高まっていると指摘した。オーストラリアン紙は、和牛の価格が豪州の高級百貨店デビッド・ジョーンズ(DJs)の食品コーナーで1キロ当たり約100豪ドルなのに対し、日本では170豪ドルの値を付けていると報じている。
AACoは既に、和牛を日本や米国、韓国、シンガポール、香港などに輸出済み。昨年(暦年)の売上高1億8,344万豪ドルのうち、約2,000万豪ドルを和牛が占めていた。
同社は向こう5年間で、現在8,000頭の和牛を2万5,000頭まで増やす方針。今回の資産買収契約の詳細は、5月26日の年次総会で明らかにされるという。
■「複雑な心境」日本通の経営者
一方、資産を売却するウエストホルム創業者のウォーカー氏(66)は、非常に集中力を要する和牛事業から離れることを「複雑な心境」だと述べている。
同氏は自身が構築してきた事業の売却について、「私も60代後半に差し掛かっており、しかも和牛ビジネスは複雑で人任せにできるものではない」と説明。「だが、AACoという素晴らしい豪州企業が買収してくれた。これからは余暇をもっと楽しむ生活を送りたい」と述べた。
シドニー生まれの同氏は、ジーンズ「リーバイス」製造のリーバイ・ストラウスの日本法人やCD・DVD販売HMVの日本法人などの社長を歴任。14年間にわたって日本に在住しながら、母国豪州でも牧場を経営していた。
その後、和牛を米国経由で豪州に持ち込み、日本向けに輸出する事業を開始。03年にHMVを退社して以来、同事業に専念してきた。
ウエストホルムはここ数年、年間約1,000頭の和牛を日本に出荷し、売上高は約200万豪ドルに上っていた。
なお同氏はほとんどの時間をシドニーで過ごしているものの、ブルーマンテンズのテラナ近郊に所有する牧場(2,023ヘクタール)を手放すつもりはないと語っている。
(NNA) - 3月29日10時29分更新
▲このページのTOPへ HOME > 名前登録待ち板3掲示板