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今回の衆議院議員総選挙における自民党の圧勝は、国民が抱く将来への不安と焦りの極端な現われに他ならないと思われます。勝ち組になりたい人達、負け組になりたくない人達、寄らば大樹の陰とばかりナダレ現象が起きました。
しかし、仔細に見ていけば、確たる基盤を欠いた一時的な現象に過ぎないことも、また明らかです。
1.郵政造反者のほぼ半数が当選したこと(33選挙区中、造反者15勝、自公14勝)
2.見かけの圧勝が小選挙区制のマジックであること(比例での自民・公明が100に対し民主は61、ところが小選挙区では227対52)
3.解散時から投票日直前までの連続世論調査では自民支持率のブレが毎回大きく、また、徐々に低下していく傾向が見られたのに投票日直前に一気に上昇したこと。
加えて、当面する政治課題(年金、社会保障、財政、景気、外交、軍事)は選挙の結果に関わり無く多くの困難に直面しています。強引な切り捨て手法は、問題を解決するのではなく対立を深刻にして行くだけでしょう。
だからこそ小泉は、1年後の自民党総裁任期切れの後は総理大臣を退くと明言しています。今回のような博打は2度と通用しないことを誰よりも彼自身が良く知っているからです。
ともあれ、国民は小泉改革の続行を選択しました。何をもたらす改革なのかは深く問うことなく、あるいは、その行き着く先が破滅であることを予感しているのかもしれませんが、とにかく、このままでは居られないと考えたのでしょう。
破滅も、場合によっては良いモノかも知れません。それが、戦乱による殺戮と破壊ではなく、帳簿上の資産消滅に過ぎないとすればなおさらです。飽食を通り越して過食に溺れ健康を損ない、私生活主義の欲望に塗れた日本社会が今一度健やかな姿を取り戻すためには必要なことかもしれません。愚かなように見えて、大衆は賢明なのかも知れません。民主主義の奥深さに思いを致しています。
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