%%com1_00%% %%com1_01%%
現在地 HOME > 名前登録待ち板3 > 424.html ★阿修羅♪ |
|
>バルセロナより愛を込めて 様
初めまして。
大変興味深い論考、及び、普段なかなか接する機会のない文献の翻訳、いつも拝見させて頂いております。
私自身には、語学の才能もなく、またカトリック教会等について、ほとんど知識も持ち合わせていないのですが、一つだけ、ふと思い出したことがあります。
森巣博さんという、半自伝的小説を主に発表されてる作家が私は好きで良く読むのですが、氏の作品中で、何度か「ヴァチカンとカシノの関係」について言及されています。
もちろん「小説」内のことですが、オーストラリアのカシノを拠点に「常打ち賭人」として生活している人物の「半自伝的小説」ですので、なんらかの根拠が在ってのことかもしれません。
以下に少し長くなりますが、オーストラリア首都の「カシノ・キャンベラ」が1992年11月にオープンした経緯について、比較的詳しく言及している例を引用します。
『無境界の人』(森巣 博著 集英社文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087474151/249-4299636-8128340
より引用
--
話を戻す。わたしはカシノ・キャンベラがオープンしてからは、常打ち賭人として、このカシノを攻めた。
(略)
次にカシノ・キャンベラの親会社とは、カシノ・オーストリア(オーストラリアではない。ヨーロッパにあるオーストリア)であったことだ。
カシノ・オーストリアという会社は、この業界では知る人ぞ知るものだ。カシノ・キャンベラがオープンになった一九九二年時点で、この会社は世界各地に五十五のカシノを所有していた。これはランド・ベース、つまり土地付き建物のものだけでである。これに加えて二十一のクルーズ・カシノ、つまり海や河に浮かぶカシノ船も持っていた。店(ハコ)の数でなら、とにかく世界一なのである。九十二年以降もカナダやフロリダに九つの新カシノを開いている。(引用注:この本のあとがきの日付は一九九八年八月)国あるいは地方行政府からカシノ・ライセンスを取得するのに、天才的な能力を発揮する会社であった。なぜなのか?
色々な持ち株会社が交錯し複雑なのだが、資本の流れを追うと、その謎が解ける。
カシノ・オーストリアには二つの大株主が存在する。ひとつは、オーストラリア・ペンション・ファンド(日本で言う厚生年金基金。老齢年金のための投資を行うオーストリアの順政府機関)。もうひとつが、なんとヴァチカン財務部に辿り着く。この二者でカシノ・オーストリアの過半数の資本(つまり管理経営権)を握っている。
恐れ多くもかしこくもカトリック教会が、カシノのライセンスを寄越せと、国あるいは地方行政府にねじ込むのだ。いや、失礼した、ロビー活動をおこなうのである(オーストラリア・クイーンズランド州ケアンズに出来たリーフ・カシノには、持ち株会社も介在させずに、直接カトリック教会が十パーセントの資本参加をしている)。
すなわちわたしがこのカシノの博奕で負けても、そのお金は、オーストリアの老人福祉のために使われるか、有り難くも神様のところに行くのである。もう死んだ後の私には天国での居場所が用意されているのだ。
博奕ハ止メマショウ、などと神を畏れぬ不届きものは、地獄へ行け。
--
「超巨大カルト、バチカン研究」の流れからは少しズレますし、もしかしたら先刻ご承知の情報かもしれませんが、ご参考まで。
▲このページのTOPへ HOME > 名前登録待ち板3掲示板