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蓮池透氏と家族会について思う。
http://www.asyura2.com/0502/nametoroku3/msg/229.html
投稿者 minow175 日時 2005 年 5 月 24 日 13:56:18: Kd4ceWXuE9DOo

家族会は4/23の会合で、蓮池 透氏を蓮池 薫氏ら帰国した5人のケアにあたる副代表に昇格させる人事を決め、代わって増元照明氏が事務局長を務めることを決定したという。
http://www.asahi.com/special/abductees/TKY200504230258.html

蓮池透氏はこれに先立つ写真週刊誌「フラッシュ」で事務局長職についての厳しい胸のうちを明かした。

透氏は父親の秀量さんに、薫夫妻家族の帰国を受け、役目は終わったのだから「事務局長は増元(照明)さんにでも譲れ」と言われており、彼自身も自らの職場の新しいプロジェクトで忙しいらしい。
もともと蓮池氏の事務局長辞任については、昨年の夏から噂されており、会社も辞め参議院議員選挙に出馬し、その後、拉致事件専業になった感のある増本照明氏を事務局長に昇格させる案が浮上していた。

蓮池透氏の決断を鈍らせるものはなんなのか。すんなり辞任しない理由はどこにあったのか。

--記事--
FLASH 2005年4月19日号
「家族会は、もともと拉致された肉親を救出するために集まった会です。ところか、最近やたらに「金正日体制打倒」などと言う人がいる。私に言わせれば、北朝鮮がどうなろうか、あの体制がどうなろうが知ったことじゃない。家族が帰ってくれば、それで目的は達成されるはずです。とにかく北に制裁を、という制裁至上主義にもついていけない。私も制裁はすべきだと思いますか、制裁するなら、被害者を救出するための戦略的な制裁をすべきです。ところが今は制裁すること自体が目的になっているようにみえる。戦略のない制裁は単なる感情的な報復でしかありません。それで本当に被害者が帰ってくるんでしょうか。今の家族会は、私の目には政治的な圧力団体と化してしまったようにみえる。家族会では座り込みも辞さないというが、その姿を世間の人が見たらどう思うでしょうか。肉親を取り戻すための座り込みなら、かつて私もやりましたが、制裁を求める座り込みは異様に映るのではないか。世論対策からもけっしてブラスにはならないと思います」
http://www.asyura2.com/0505/asia1/msg/198.html

透氏は、04年の小泉二回目訪朝による出迎え案を地村保氏ともども支持し、このとき小泉訪朝に反対していた佐藤克巳氏ら救う会幹部、横田滋代表、増本照明氏らと意見の食い違いを押してこの案の賛成を主張した。

彼の離散状態に置かれた弟の兄と言う立場を考えると、膠着した状態を打開する為の首相訪朝を支持するのは当然のことであろう。
肉親の人質がいる状態のことを省みず、制裁路線に突き進み、他に拉致されたといわれている被害者と一括解決を当てにしていたら、何時、子ども達が帰ってくるのかまったく解らなくなってしまう。

--記事--FLASH 2004年06/01第822号小泉再訪朝で「家族会」大分裂【危機】

・・透氏は、「拉致被害者全員を救うという原則はもちろん私も同じですが、優先されるべきは、帰ってくる可能性の高い5人の家族ではないでしょうか。今まで、対話より圧力と言いつづけて進展はありましたか。全員救出という原則論ばかり言っていて、それで今まで何も動いていない。さらに言えば、全員が帰るまで5人の子供は帰らなくてもいいというんでしょうか。最近、ほかの家族の方の5人を見る目がシンパシーからジェラシーに変わってきたように感じています」。

子ども達帰国の夜、小泉首相と家族会の面々は面会したが、首相は、子ども達帰国以外の10人の安否について「白紙に戻し再調査をする」という以外目立った成果があげられなかった。
家族会の面々は、首相に「首相を辞めるべきだ」「プライドがあるのか」「最悪の結果だ」と厳しい声を浴びせた。が、この後、この家族会の態度に国民一般から「感謝の言葉がない」「言い過ぎだ」と、激しい批判が沸き起こすことになる。

離散したまま帰国した被害者家族は皆、首相訪朝に大賛成だったが、佐藤氏らが主張するように、あのまま家族会と救う会が連名で小泉訪朝反対の声明を出したら、(帰国した五人の家族)対(家族会-救う会)と言う対立構図が出来てしまい、世論を巻き込んだ大分裂が勃発したことは間違いない。
首相訪朝の努力を非難した家族会に思わぬ国民からの逆風が吹いたことは、それが決して想像の出来事ではないことを物語っている。

透氏は、その後「家族会はもっと謙虚でなければならない」といい、彼の発言は、家族会のいわば”行き過ぎ”への抑止力という機能を果たしはじめ、家族会の中では透氏の意見は少数意見ではあるが、個人の枠を超えた広く深い視点を家族会に与え続けた。
首相二回目訪朝は子ども達を救い出したと言うことだけでなく、国民的な支持を家族会に留めるためには、家族会にどのような態度が求められるかということを明るみに出したのだった。

しかし、彼自身の”言いすぎ”というのも02年の帰国当初から目立っていたことも事実であろう。
2002年12月に横田夫妻の娘、ヘギョンちゃんに横田夫妻が会いに訪朝を政府に求めると言う場面があったが、揺れる夫妻を尻目に救う会幹部ともども猛反対し、「ヘギョンちゃんは、めぐみさんではないのですよ。」とTVに出て言い放ったが、もう少しやさしく配慮した言葉を何故かけられなかったのだろうか?当時の昂揚した世論と極度に政治的な救う会幹部連とは、同じ被害者の肉親として、もう少し別な言い方があったのではないだろうか。

もしや、そのような言いがかり的な伏線があり、それが遠因で、「一括解決が確約されるまで首相は訪朝するな」とか、「金政権が崩壊するまで、圧力をかけつづけろ」という極論が家族会の中にまかり通ることになり、離散した子ども達の帰国を待ち続けている薫氏ら拉致被害者の親の意向に慮るどころか、その為の首相訪朝にさえ反対する家族会の他のメンバーの奇妙な内面を作り出してしまう素地を作ってしまったのではないか。
「ほかの家族の方の5人を見る目がシンパシーからジェラシーに変わってきたように感じています。」という発言は感情を逆なでする、言いすぎであろう。
家族会同士の感情的な対立になれば、国民一般の底流に流れる拉致被害者全員を思う気持ちと沿わないことになる。
国民は等しく平等に被害者家族を思っているのだ。

彼は、それとほぼ同時に、家族会の目的の逸脱と政治集団化の危惧、意味のない報復的制裁反対を唱え、現代コリアグループの影響力の強い「救う会」の首脳とは一戦を画した主張を始める。

『フライデー』2004.10.29 (P.92) --蓮兄語る「家族会」「救う会」紛糾90分--

現在では北への経済制裁処置をめぐり、意見が対立しているという。

「ひとつは、有本(明弘)さんなどが主張する、『無意味な協議など一切やめて、経済制裁をしろ』という意見。もうひとつは、『経済制裁という“伝家の宝刀”を抜くぞ、と圧力をかけながら、これまで通り協議を続けていったほうがいい』というもので、私もこの考えです。もし、協議を打ち切ってしまったら、北の動きがまったく見えなくなる」

「8月中旬、都内に事務所ができたんです。増元(照明・事務局次長)さんは、『意見を発信していく拠点にしたい』『膨大な書類を置く場所にする』とか、いろいろいってました。『20坪もある家賃20万円の部屋が必要か?』と反対したんですけど、すでに契約済み。事後承諾なんです。しかも、家賃その他は、すべて寄付金でまかなうとか。増元さんに給料を払うという話も出た。しかも、『事務局強化のために増元さんが事務局長になるから、あなたは副代表になってくれ』という意見まで出た。オレがやってきたのは弱化だったんですか?」

一呼吸置いて、蓮池氏が語気を強めた。

「救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)だっておかしい。『万景峰マンギヨンボン号への抗議運動はやめる』と全国協議会で決めたはずなのに、また再開している。しかも、そこに佐藤(勝巳)会長が駆けつけている。田中(均・外務審議官)さんの件(昨年10月、「北と通じている国賊は許さない」との手紙とともに発火物が田中氏の自宅で見つかった事件)では、犯行に協力したとして『救う会・熊本』の元理事が逮捕された。私たちは北朝鮮排斥運動をやっているんじゃない。拉致問題を政治に利用してはいけないんです」

蓮池透氏の主張は、

@運動の本来の目的から逸脱の防止
A報復的制裁ではなく戦略的な制裁の必要性
B家族会の政治団体化、圧力団体化への懸念
C街宣右翼との決別
D国民的な支持を得ることの重視。

であるが、いわば当たり前とも言える。
彼の主張は、被害者奪還の為の経済制裁から転じた政権打倒論の展開という家族会の政治集団化を抑止し、先鋭な政治集団化によることが原因で、国民の支持の冷却化に至るという負の連鎖を抑えるのに一定の力を見せつけている。

今回の異動は蓮池氏の昇格と言うことであろうが、冷静な眼差しで拉致事件に対する家族会のあるべきスタンスについて言及する地位を彼に与えたものなのか、それとも少数派の彼の言葉を封じ込める窓際席への異動なのかはわからない。が、運動は、ひとつの分水嶺を迎えたようだ。
国民が求めているのは、ごく普通の日本人の家族が見せる家族愛や、他人を思いやる優しさ、同胞愛を基本にした犯罪国家に対する憤りであり、その中で一歩一歩解決に向かう努力とその成果を分かち合い、喜び合う家族の姿である。
それを忘れてはならないのではないか。

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