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読売新聞より引用
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050520it01.htm
オリエンタルランド、右翼関連企業に破格の利益
東京ディズニーリゾートの運営会社「オリエンタルランド」(OLC)が、元暴力団幹部の右翼団体幹部が深く関係する不動産会社に本社社屋の清掃業務を委託し、昨年末までの7年間だけで総額約9億円を支払っていたことが19日、読売新聞の調べでわかった。
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不動産会社はこの間、業務を丸投げして約3億7000万円を得ており、OLCが結果的に破格の利益を右翼幹部関連会社にもたらしていた形だ。捜査当局も関係者の事情聴取を進めている。OLCは読売新聞の指摘を受け、この不動産会社との契約の解消を検討している。
千葉県浦安市の東京ディズニーリゾート敷地内にあるOLC本社の清掃業務を受注してきたのは、同市の不動産会社「中央興発」。
同社は1984年4月から86年10月まで、全国の右翼団体で組織する「全日本愛国者団体会議」の名誉議長、志賀三郎氏(79)の実兄が代表取締役を務め、志賀氏の長男も89年12月から今年2月まで同社役員だった。また、同社の現在の社長は、志賀氏らが発起人となって設立された東京都千代田区の建設会社「京三建設工業」の監査役が兼務している。志賀氏は、指定暴力団松葉会の元最高顧問。
OLCの説明によると同社は84年9月から本社社屋の清掃業務を中央興発に委託。判明している98〜2004年の7年間は清掃業務委託費として中央興発に毎年約1億4000万〜1億1000万円、総額約9億円を支払ってきた。委託は随意契約で行われてきた。
一方、関係者の証言によると、中央興発は社員が数人だけで、OLCから受注した清掃業務は都内の大手ビルメンテナンス会社に下請けに出しており、中央興発は事実上、業務を仲介しているだけだった。
中央興発からビルメンテナンス会社への口座支払いは、98〜04年の7年間で総額約5億3000万円で、OLCからの委託費の約6割に過ぎず、残る約4割の約3億7000万円を中央興発が得ていた。
OLCの高橋政知元会長(故人)は志賀氏とともに京三建設工業の設立発起人だった。
OLCの加賀見俊夫社長(69)は「志賀さんは、高橋さんが付き合っていた人。右翼として認識している。私は、志賀さんと中央興発との関係は知らない」と話している。
一方、志賀氏は、先月からの読売新聞の取材申し入れに回答していない。
◆OLC広報部のコメント「現在、調査を進めている。法令順守の観点から、問題があることが確認できれば、契約を解消する」
◆オリエンタルランド=千葉県・浦安沖を埋め立て、大規模レジャー施設や住宅地、商業地などとして開発することを目的に、1960年7月、京成電鉄、三井不動産などが出資して設立された。96年に東証1部上場。東京ディズニーランド、東京ディズニーシーなどを運営しており、2005年3月期連結決算の売上高は約3310億円。
(2005年5月20日3時1分 読売新聞)
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