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イージス艦 記録装置搭載認める
2008年2月27日(水) 「しんぶん赤旗」
赤嶺議員、提出を要求
防衛省の徳地秀士運用企画局長は二十六日の衆院安全保障委員会で、漁船「清徳丸」に衝突した海上自衛隊のイージス艦「あたご」に、航行情報を記録する装置を搭載していたことを認めました。日本共産党の赤嶺政賢議員の追及に対する答弁です。
赤嶺氏は、海上衝突予防法では、相手を右舷側に見る船舶に回避義務があり、「『あたご』に回避義務があったことは明らかだ」と指摘。「基本的な事実関係、衝突原因を明らかにするのは、衝突を引き起こした防衛省の当然の責任だ」と強調しました。
そのうえで、針路や速度などを記録する装置を「あたご」が搭載していなかったと報じられていることについて、その事実をただしました。
徳地局長は「日付、時刻、位置、速力、船首方位等の航行情報を常時記録できる装置を装備している」と答弁しました。
衝突当時、現場にいた漁民は、「あたご」の速度が十四―十五ノットあったと証言していますが、防衛省は十ノットと説明しています。
防衛省の説明は同装置に基づくものかと赤嶺氏がただしたのに対し、徳地局長は「確認していない」と答弁。根拠のあいまいさが浮き彫りになりました。
赤嶺氏は、機械的に記録された客観的な情報は「公開しても捜査に何の影響もない」と指摘し、こうした航行情報の提出を要求しました。
石破茂防衛相は「捜査の厳正性は尊重しなければいけない」などと述べ、海上保安庁による捜査を理由に、事故の基本的な情報さえ公開を拒否。赤嶺氏は「国民に対する最低限の説明責任だ」と指摘し、航行情報の提出を重ねて求めました。
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