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URUK NEWS イラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2007/11/21 (水)
[飛耳長目録 today's news list]
☆ディヤラ州では深刻な医師不足 2007/11/21
☆女性へのテロ、バスラで毎月10人死亡 2007/11/21
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☆★ディヤラ州では深刻な医師不足
Diyala desperately needs doctors
イラク情勢ニュース 速報&コメント 11月21日
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原文 http://www.irinnews.org/Report.aspx?ReportId=75367
バクーバ発、11月18日(IRIN)−−ディヤラ州保健局によると、イラ
クの中東部に位置するディヤラ州では、医師不足のために、医者に限定された多
くの仕事や手続きを、資格のない看護士がやらざるをえなくなっている。
州都にあるバクーバ総合病院で働く看護婦アディバ・ナスフは、「必要にみあ
う医師がいないので、患者は看護婦に頼っている。それが正しいことではないと
知っている。けれど、医者がいないところで、絶望の渕にいる患者が救いとアド
バイスを求めているときに、私たちはどうすればいいの?」と語った。
アディバはさらに、「少なくとも私たちにできることは、何年も医者のすぐそ
ばで働いてきたのだから、私たちの経験をなにがしかでも活かすことでしょ」と
言った。
ディヤラ州の保健局は、州内で働いていた医師の80%以上が、暴力が理由で
州外に避難してしまい、残っている者でも働けるのは安全と思われるときだけ、
と説明した。
保健局の広報担当ムハンマド・ハディは、「毎日、病院の玄関前で順番を待っ
て並んでいる膨大な数の患者に対応するために、緊急に医者を必要としている。
事態をもっと悪くしているのは、あらゆる種類の医薬品も、特に心臓病の治療に
使う薬が不足していること」と、IRINに話した。
◆子どもたちの受難
ハディはさらに、「小児科医がディヤラ州に来るのは難しいが、医師不足の結
果として最も被害をこうむっているのは子どもたちだ。看護婦が助けようとして
も、彼女たちにできることは専門医がやれることの比ではない」とつけ加えた。
アブダラー・ムスタファ・アイダン警部補はIRINに、今年の8月から11
月まで、民兵と反政府分子に攻撃される医師の数が増えた、と語った。それに応
じて、多くの医師が北部のクルド人地域など安全な地域に移住したという。
ハディは、「8月と9月は、ディヤラ州はゲリラと米軍との衝突現場となった
。多くの医師が安全な地を求めて州外に出たたまま、戦闘が終わっても戻ってこ
ない」と話した。
アハメド・ファイサルオバイド医師は、かつてバクーバ総合病院で働いていた
が、現在はバグダッドで地元NGO(安全確保のために名前を言わなかった)に
志願して働いている。余りに多くの暗殺警告を受け取ったので、ディヤラ州から
去る以外に選択肢はなかった、と説明した。「ディヤラ州で医療がどれほど重要
なことかを知っているが、私の家族も私もそこでは殺されると脅迫されていた。
少なくともここ(バグダッド)では私は知られていないので、殺される可能性は
あそこに比べたらはるかに少ない」と彼は言った。
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☆★女性への新たなテロ、バスラで毎月10人死亡
A new type of terror leaves at least 10 women killed monthly
イラク情勢ニュース 速報&コメント 11月21日
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原文 http://www.irinnews.org/Report.aspx?ReportId=75396
バグダッド発、11月20日(IRIN)−−警察と地元NGOは、首都バグ
ダッドから南に約600キロ、イラク第2の大都市バスラでは、ここ数ヶ月、女
性に対する暴力が増えており、女性たちは屋内に身を潜めざるをえなくなってい
る、と語った。
市の警察本部長アブデル・ジャリル・カラフ警視正は、IRINの電話取材に
、「バスラは新たなタイプのテロに直面していて、毎月10人以上の女性が殺さ
れている。その一部は銃弾を浴びてゴミ捨て場で発見されたり、また首を切られ
たり死体を切断されたものもある」と応えた。
彼はさらに、「犯人は組織されたギャングで、イスラム教を広めるふりをして
宗教を隠れミノにしているが、イスラム教とはまったく違う。彼らは女性が洋服
を着用するのを禁じたり、ヘッドスカーフ(=ヒジャブ)着用を強制するなど、
特定の生活スタイルを押しつけようとしている」と説明した。
9月には、首を切られた女性の死体を警察が発見したが、彼女の遺体の脇には
同じく首を切られた6歳の子どもの死体もあった。
カラフはさらに、「殺害された女性の数は多いが、犯人からの報復を恐れて家
族が届けない事件はもっと多いと考えている」と述べた。
◆過激主義者の文化
報復を恐れて匿名で話したバスラ市のNGOに所属する女性活動家は、治安の
悪化でバスラ州は過激主義者の温床となってしまった、と語った。
「(スンニとシーアの)過激主義者はバスラの市民社会に新しく極端な文化を
押しつけていて、それが女性に対する流血の暴力を促している」と彼女は言った
。
「この文化は、2003年の米軍侵攻後に現れたものだが、家族内で女性への
暴力を容認するという部族社会に既にあったものに輪をかけたもの」という。
過激主義者に脅迫された女性が彼女の働くNGOにもやってくるが、女性が難
を逃れるのに適切な場所やシェルター(駆け込み場所)が州内にないので、彼女
たちを助けることができない。それで警察や高官、宗教指導者に保護を求めるの
だが、受け入れる者もいれば断る者もいる」と彼女は言った。
この女性活動家はさらに、問題はバスラの行政当局にも何度も提案されてきた
のに、市内の治安状況の悪化ゆえに、女性の権利は優先課題のリストでは最後に
まわされる、と説明した。「それで女性は2つの選択肢しかない。余裕があれば
市から出るか、あるいは家に錠をかけて閉じこもるか」。
◆かつては平和な都市だった
イラクの他の地域と同じように、2003年に米軍が侵攻する前のバスラは、
宗派が入り混じって生活し、夜もクラブで賑やかだったことで知られていた。部
族社会と思われがちだが、バスラの女性は自分自身の生活スタイルを選ぶ権利を
持っていた。
しかし今、窓を暗くしてナンバーを着けない車やバイクで、自警団がバスラの
街路をパトロールしている。彼らは伝統的な衣装やヒジャブと呼ばれるヘッドス
カーフを着けてない女性を見つけると、呼び止めるのだ。さらに彼らは、西洋風
の服装や髪型をした男たちをも攻撃する。
ハナ・ユーシフは、かつては宗教も混在していたバスラ市で平和に暮らしてい
たクリスチャンの1人だが、宗派主義の暴力によってバスラを離れることになっ
た。
43歳で4人の子どもの父親であるユーシフは、「私の家族はもう何年もバス
ラに住んでいた。しかし宗派主義の暴力で、すべての思い出は過去のものとせざ
るを得なかった」と語った。
バグダッドで親類の家にやってきたユーシフは、問題は5月に始まったと話し
た。銃を持った男たちが妻と歩いている彼を呼び止め、妻の服装について質問し
、なぜヒジャブを着用しないかと問い詰めた。
「私たちはクリスチャンだと答えたところ、その日はひどく殴られ、バスラで
イスラム教を尊重しないなら殺すと脅された」。
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