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2007年01月01日掲載 日刊ベリタ
悲劇生む「外国人研修制度」 生産現場を支える「最低賃金以下」の世界 安田浩一(ジャーナリスト)
昨年8月、千葉県木更津市の養豚場で、中国人農業研修生が受け入れ先の千葉県農業協会の関係者3名を殺傷させた事件は、すでに幾つかのメディアでも取り上げられた。そこでは「外国人研修制度」の名の下で多くの研修生を海外の低開発国から受け入れている実態が明らかになった。ここで問題なのは、最低賃金以下の雇用条件が伏せられ、研修生が人間としての権利を無視されて働かされている実態が隠されていることだ。農業などの生産現場に限らず好調な製造業の下請け孫受け企業の多くが、この「外国人研修制度」によって成り立っている現実がある。ジャーナリストの安田浩一さんは、「稼げる」ことを期待する研修生と、「安価な労働力」に期待する経営者の温度差が大きすぎるのだという。外国人研修生最新事情を報告する。(「労働情報」特約)
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