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>(吹き抜け構造について)データを求めております。
↓の図面をご覧下さい。
平面図でコア支柱内部の「X」印をつけられている部分が、いわゆる「吹き抜け」部分です。一見して分かるように、これはすべてエレベーター・シャフトで大型のものが約10u、小型のものは約4uです。
このうち、地上階から最上階まで直通しているシャフトは2基のエキスプレス・エレベーター(大型)のみで、もう2基が78階までの直通エレベーターです。
右の縦断面図を見れば分かるように、その他のエレベーターは縦方向3系統に分解されており、地上から最上階まで「吹き抜け」というわけではありません。
表現としては「吹き抜け」と言うよりも、内部に複数の「管」が通っている状態と言う方がイメージしやすいでしょう。この管は、大部分のフロアーでエレベータードアにより閉鎖されており、さらにはどこかでゴンドラも停まっているのですから、「巨大な煙突」にはなり得ません。
下層階のフロアーで火災があったとしても、エレベーター・シャフト内の気流には、ほとんど影響を与えないはずです。気流に影響があるとすれば、エレベーター・シャフト内での大規模な火災しか考えられません。そして可燃物がほとんどないシャフト内で火災の原因となりそうなものはジェット燃料だけでしょう。
しかし、シャフト内にジェット燃料が流入する可能性は極めて低いのです。なぜなら、流入する燃料は、まず突入階で燃えずにフロアーを伝ってエレベーター・ドア前まで流れなければなりません。
フロアーはエレベーター前に向かって勾配がついているわけじゃありませんから、当然、相当量の燃料は突入階に残留します。それでも、むりやりフロアーに残留する燃料をゼロと仮定し、(最大で)45箇所あるエレベーター・ドアにすべての燃料(概算で2万3千リットル)が到達したとしましょう。
ところが、ここでドアが障害になります。燃料はドアの隙間を伝ってシャフト内に侵入するより仕方がありません。さて、ここで問題。一本のシャフトに侵入成功した燃料は、どの程度の量だと思われますか? 私は「限りなくゼロに近い」と判断しますが、それでも無理矢理、ドア前で残留する燃料が全くなかったと仮定してみましょう。
45箇所のエレベーターシャフトのスペースを全部足すと約230uです。ドアが全部開いていたとして、すべての燃料が均等に流入すれば、その量は1uあたり100リットルです。大型の直通エレベーターには1基あたり1000リットルが流入します。
この1000リットルを立法メートル換算すれば、1?ですね。それに比べて直通エレベーターのシャフト内体積はどれほどでしょう? 10uX410m=4100?となります。
1?の燃料が4100?のシリンダー内で気化したとすれば、混合比率は4100:1、なんと0.024%です。内燃機関でガソリンの適正混合比率が14:1、約6.5%ですから、300倍も薄い混合気ということになります。これじゃいくら圧縮したところで到底爆発しませんし、気化せず緩やかに燃焼したとしても、気流に大きな影響を与える熱量にはなりません。
下の方の「検証Aのバーネット先生の『しかもー、鋼鉄でできたビルが火災で崩壊した例は今まで一つもないのです』を検証する」にもフォローアップを投稿しましたが、竹中さんはジェット燃料の量を「膨大」とだけ認識し、ビルの規模との縮尺で考察しようとされません。
そして竹中さんは、あたかも「膨大=無尽蔵」であるかのような錯覚をされているのではないでしょうか? このことは火災の規模についても同じです。
「6mの炎」は、我が家のような狭小住宅の火災で出現したら、まさに「大火」です。全焼は免れないでしょう。しかしWTCビルで出現した6mの炎は「ボヤ」です。最も火勢の激しかった箇所および時間帯で6mの炎が出現したからといって、「ビルが崩壊しても不思議ではない」なんて言えません。ボヤで巨大ビルが崩壊するのは「とても不思議なこと」なのです。
あと、NEOさんご指摘の「ガス溶断なら、立っている太い鉄骨をなぜ斜めに切断したのでしょうか?」は、私も共有する疑問です。竹中さんは、廃材撤去作業の経験がおありとのことですから、「斜め切断の必然性」について、何かご存知ではないでしょうか?
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