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さて、ここまで言ってきたら、今回何故小生が強く「民主化」に批判的な言辞を吐いてきたのか?解ってもらえたかと思います。
上記の<リムランド>への戦略からいって、ミャンマーは中国やインドの軟らかい脇腹に当たる、絶好の地政学的な位置に在ります。 つまり、この地域をどのように使うかによって、中国やインドにボディブローのような効果を与えることが出来るのです。 「ミヤンマー民主化問題」とは断じて国内問題ではなく国際問題、徹頭徹尾国際政治の問題と理解すべきなのであり、従って問題の本質は北朝鮮と同じです。
即ち、この何れも、(冷戦時のベトナム戦争と同じく)アメリカの真の標的は中国であり、彼らにとっては対中国戦略上の問題としてある、ということです。 無論、だからこそ中国もこの両者に支援するのであり、ミャンマーや北朝鮮にしても、自らの置かれたそういう立場を理解しているが故に強力な軍政を敷き、欧米に対して同じ様な態度を取ってる、と理解すべきです。 この両者も、論理的には、何時イラクと同じ状況になってもおかしくはないのですから。 ミャンマーが首都を沿岸に近い場所から内陸深い処に首都を移したのも、米軍が直接侵攻する事態を恐れて、ということでしょう。
斯く言えばとて、小生も同様な事態があるとは思っていません。 軍政が倒れたとしても精々国連の治安維持部隊程度で、米軍部隊が直接展開するのではないでしょう。 ただ、それに代わり、不正規の特殊部隊(亡命ビルマ人等で構成された)による様々なテロが横行するでしょう、「軍部強硬派の残党による」とされる! やがて、様々な民族や部族間の不和や疑心暗鬼を生むようなものと、それは変わっていくでしょう。 <民主化>とはそれまで共同体に隠れていたエゴの表面化をも意味するのであり、そういったエゴの表面化はそれまでの(共同体的)繋がりを壊すように働くものです。 そしてそれは「テロ」の絶好の土壌なのです。
−以上は「対テロ戦争」を注意深く観察してきた者の、予想です。 さて、皆さんはダイナモ氏の<民主化>→欧米の投資増大→繁栄(丸で欧米が<善意の第三者>の如きの!)のチョーお気楽な見通しと比較されて、どちらにリアリティを感じられましたかな?w
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