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エクストラ・ブラデットより
カナダのエシュロン・スパイ:私はコペンハーゲンでデンマークのエージェントに会った。
元エシュロン・スパイのマイク・フロストは、エシュロンがノルウェーや、おそらくはデンマークからも「手を加えられていない通信傍受情報」をドルで買い入れた、と語る。
退役エシュロン・スパイであるマイク・フロストは今日、スカンジナビア諸国は傍受データをエシュロンに売りわたした、とエクストラ・ブラデット紙に語る。
「我々はスカンジナビア諸国から生の通信傍受データを買った」、と元スパイ、マイク・フロストは述べた。
エクストラ・ブラデット、2000年3月5日発行。
「私がカナダの諜報機関CSE (Communications Security Establishment)に勤務していたころ、いくつかのスカンジナビア諸国からひと山の生データを購入しました。 私はそのことをはっきりと覚えています。 特に記憶に残っているのはノルウェーでした」。
「デンマークはどうでしたか?」
「デンマークからも情報を買いいれたことは、極めて確かなことです。
しかし覚えておいてほしいのですが、私がエージェントだったころには、そのようなものを記憶しておこうとは思いませんでした。
そういうことは速やかに忘れることとなっていました。 スウェーデンに関しては何も覚えていないので、無造作にそれを確認することはできません」。
「あなたは、データを"買った"といいましたね。 それはどういうことなのですか?」
「つまり、われわれはデータに対してドルを支払ったということです。それは私たちにとって、別に異常なことではありませんでした」。 ノルウェーと、おそらくデンマークもがエシュロンシステムに売り渡したデータは"生データ”でした。つまり、無線電波、テープ録音の監視データで、整形されていないままのものです。それらはCSEから来たカナダのスパイに、つまりはエシュロン・システム全体に売り渡されたのです。
マイク・フロストはエクストラ・ブラデット紙にインタビューを申し出た三番目のエシュロン・スパイである。 彼は、スパイがどのようにして広範囲な盗聴を行っているかを詳細に説明する。 マイク・フロストは諜報活動装置としてのスカンジナビアの役割についてたずねられると、やや慎重になる。というのも、彼はすべてを明らかにするつもりではないからだ。 彼がインタビューに申し出たのは、秘密機関が実行している監視活動の思い上がりへの、彼の気持ちからである。
また一方、彼は西側の軍の利益を危険にさらすことも望んでいない。 しかし、彼がもらすことのできることがあるのだ。
私はデンマークのエージェントと会った:
生データを購入するとき、デンマークのエージェントと会いましたか?「ええ。
私はカナダの諜報機関の代表者として、コペンハーゲンでのミーティングに出席したことさえあります。 私は"小さな人魚(リトル・マーメイド)"にひどく失望したことを覚えています」
「"小さい人魚"のほかに、たとえばそのミーティングの目的などについて、覚えていることはありますか?」
「ええ。ただ私はそれについてはあえて何も言いません」。
「デンマーク軍のスパイとは会見しましたか?」
「私は信号諜報に携わるデンマークのエージェントと会いました」(コペンハーゲン南のAmager島Aflandshageは信号諜報基地である)。
「そのミーティングでは情報の交換などはありましたか?」
「それについては言えません。 それはNATOの秘密情報です。 私とデンマークのスパイとが会見した、というその事実だけで満足していただかなくてはなりません」。
整形されていない生データ:
「しかし、エシュロンは、裁判所命令なしで個人をスパイすることはできない、ということを規定する国家の法律を回避するために使われていた、ということは確認しますよね?」
「ええ、もちろんです。私たちは無線電波を捉えた生データを購入しましたから」。
「それはオンラインで捕獲されたのですか?」
「あなたの国の諜報機関がデータをどうやって集めたのかは、私にはわかりませんよ。 私が言えるのは、その生データにはあらゆる種類の情報が含まれており、われわれはそのうちのたくさんの情報を入手していた、ということです」。
「それは軍の通信以外のものもあったのですか?」
「それが未整形生データだった、というまさにその事実のため、多くの雑多な情報をも含んでいたのです」。
フロストは、かれがスパイした、AlertとLeitrim監視基準が捕らえたほとんどすべての生データは合衆国メリーランド州フォート・ミードにあるNSA本部に転送された、と続ける。
「われわれの活動はアメリカによって訓練され、アメリカはこのオペレーション全体を運営していました」と彼は語る。 去年、デンマークの国防大臣ハンス・ハカープは、デンマークの諜報機関は第二次大戦以降の通信のすべてを、可能な限り傍受してきたと述べた。 苦し紛れに、彼はデンマークがこの業務のために外国の諜報機関と協力していることも認めた。 現在のところ、われわれがどこの機関に協力しているのかは推測の域を出ない。
国防大臣はそのことについて、一切のコメントを拒否した。 何にせよ、こんにち、エクストラ・ブラデットはデンマークの秘密信号諜報機関がカナダのエシュロン機関CSE、そしてアメリカのNSAと一緒に協力していると断言することができる。
私の息子は爆撃された:
「普通の人々が監視された実例を知っていますか?」
「はい。
その一つの実例として、自分の子どもが入試に失敗した、と友人に話したある女性のエピソードがあります。
彼女は息子がどのようにして入学試験で「爆弾を落とされた」かを説明しました。 この会話における、「爆弾」という単語は、彼女たちの会話の面白い特徴でした。 会話はいくぶん不明瞭であったため、情報分析官はテロリストの可能性のある人々のリストに、彼女の名前を載せました。
のちに、われわれはこの会話がなんであったのかを知ったのです」。
「似たようなことは将来起きるでしょうか?」
「傍受されている情報が途方もない分量であるため、エシュロンでこのエピソードのようなことが起きているのは疑いありません」。
「普通の人々が犯罪者やテロリストのリストに載せられることで、どのような結果が生じるのでしょうか? アメリカやその他の国へ入国を拒否されたりする危険があるのでしょうか?」
「ご想像の通りだと思います」。