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折しもイラクでは新憲法を巡って不穏な動きもありますし、日本の911選挙後も9月の釜山でのAPEC首脳会議、11月のプーチン大統領訪日近辺は最重要警戒レベルでしょうね。
実際10年前に「地下鉄サリン」というテロが日本でも起こりました。その時私は日比谷界隈を歩いていたのですが、ちょっと移動のタイミングがずれていたらと思うと今でも身震いがする思いです。
◆林保華氏:中露合同軍事演習、主要目標は日本(大紀元)
◆米豪会談:前・米副国務長官、中国問題に言及(大紀元)
◆東海艦隊が緊急指揮センターを新設―中国(世界日報)
◆国防部:中ロ軍事演習は台湾を想定したものだ(台湾週報)
◆中国 露の超音速爆撃機 購入・ライセンス生産も(産経)
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中国は諦めてくれそうにないですねぇ・・・・大紀元時報の記事によりますと、中国の思惑は、
(1) 日本を目標とすることが最も民族主義を扇動しやすい。
(2) 日本が台湾を支持することに対する警告
(3) 日本との交戦は避けられないという世論形成
(4) 領土問題、エネルギー資源問題で日本に譲歩させるため
(5) 日本を支持する勢力、とくにアメリカに警告するため
土曜日のNHKの「週刊こどもニュース」でも取り上げられそうな簡明かつ的確なまとめですね。(実際先週の「ガザ地区撤退」何かより単純な話だろうと思います)
この辺りの指摘は改めて驚くような話でも何でもなく、東シナ海の海底資源を巡って日中間が激突することを想定し、海軍航空兵部隊を主力とする連合緊急指揮センターを新設したことが中露軍事演習が行われる一月ほど前の世界日報でも報じられていました。今回の軍事演習はその報道を裏付けるものでもあります。
豪州を訪問した前・米副国務長官のアーミテージ氏も、中国の軍事力が台湾のみならず日本を標的としていることを指摘しています。先日、中国が台湾と尖閣の二方面に同時侵攻をかける可能性もあるのではなかろうかとふと思いましたが、知日派のアーミテージ氏が「米国は中国による強烈な競争に対する対処は十分ではない」と懸念を表明している点が大変注目されます。これは911以降米国が対テロ戦争に手間取るあまり、アジア地域におけるプレゼンスを低下させてきたことに対する批判と警告でしょう。中国の軍拡の規模と質が単に台湾侵攻の域を凌駕するものであることは、ペンタゴンの年次報告を初め、ワシントン筋から最近耳にタコな話です。
中国にとっての台湾は、それが最終目標ではなく、日本を含むアジア太平洋地域への覇権拡大の通過点に過ぎないという現状認識に立って、早急に対処する必要があるのは論を待ちません。
先日東京出張の折に靖国神社に久々に足を運びましたが、小泉首相が言っている「不戦の誓い」というのはおかしいなぁと思いました。私は犠牲者への哀悼という意味合いで訪問しましたが、先の大戦の教訓の一つに、戦争は極力回避せねばならないが、万が一しかけられて開戦に至った場合は、絶対に勝たなければ悲惨な目に遭う(敗戦の色が濃くなったら、講和のタイミングを逃すとこれまた悲惨である)というものが挙げられると思います。ここまで気違いじみた隣人がいる以上、専守防衛方針を棄てるのは当然のこととして、「非核三原則」も放棄し、北京、モスクワ、平壌辺りまで射程に収める核の抑止力も真剣に検討する段に入っているのかもしれません。
日本は目下唯一の被爆国であり、その悲惨な目に二度と遭う訳にはいかないと一番主張できる資格がある国でもあると言えます。戦後60年の世界を顧みても、核の抑止力を持った大国同士の直接衝突は起きていないという現実があります。
私は台湾旅行中に淡水の岸辺から台湾海峡を眺めたことがきっかけで、安全保障に関心を持つようになりましたが、極東の地図を「相手の立場」から眺めてみると、日本が如何に「目の上のタンコブ」的存在かがよく判ります。
中国が海に出ようとする野望を持つ限り、その前途に長く横たわる日本との激突は必至であると言えるのではないでしょうか。