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ジューリ・リナの新刊大著
「欺瞞の建築者たち――フリーメーソンの秘密にされた歴史」(二〇〇四年十一月)到着(16.11.27)
更新 平成16年11月27日23時18分
太田龍の時事寸評
平成十六年(二〇〇四年)十一月二十七日(土)
(第一千百四十一回)
○Architects of Deception:
The Concealed History of Freemasonry
By JÜRI LINA
二〇〇四年十一月、スエーデン、五百九十頁。
○ ジューリ・リナ著
欺瞞の建築者たち――フリーメーソンの秘密にされた歴史――
○リナは、高級フリーメーソン結社員の実例として左記の七人を挙げる。
ナポレオン
レーニン
トロッキー
ヒットラー
毛沢東
F・D・ルーズベルト(米国大統領)
トルーマン (米国大統領)
○この顔触れがすべてフリーメーソンである、という説には、
殆んどすべての日本人は、ただちに拒絶反應を起こすであろう。
○それは、日本人にこれまで与えられて来たフリーメーソンに関する情報が、
フリーメーソンの二つの柱、
(1)金権資本主義の英国フリーメーソン、
(2)共産革命、プロレタリア革命、社会主義革命、共和主義反王制
のフランスフリーメーソン、
○この二本柱のうち、(1)項のみ。
(1)項だけがフリーメーソンであって、
(2)項は、フリーメーソンとは無縁である、
○との、誤まれる先入見を植え付けられて来た。
○その結果である。
○フランスフリーメーソンには、
ナポレオン
レーニン
トロッキー
毛沢東
が含まれる。
○のみならず、
マルクス
エンゲルス
○この二人も、フランスフリーメーソンである。
○ジューリ・リナの前出新刊大著の価値は、
この二本柱の両方について詳細に論述して居るところにある。
○「ヒットラー=フリーメーソン」説についての叙述は、
非常に複雑に入り組んで居るので、ここでは省略する。
○ジューリ・リナは、
スターリンはフリーメーソン勢力と戦った、とする。
○しかし、この問題も、ナチス=ヒットラーとフリーメーソンの関係以上
難しいので、ここでは省略する。
○H・G・ウェルズの「公然たる陰謀」についても論じられて居る。
(三百四十頁〜三百四十一頁)
○「今日、フェビアン派の公然たる陰謀作戦は、フェビアン協会の会員であり、
英国の首相でもあるトニー・ブレアによって、実行に移されつつある」
(三百四十一頁)と。
○六百頁近い本書は、ジューリ・リナが、長い時間をかけて、ヨーロッパ
各地を取材した上で書かれたもので、
○今日以降、フリーメーソンを語る上で、必読の基準の書と成るべきもの
と成るであろうことは疑いない。
(了)
【注】
○アナーキスト、アナーキズムについては、それは、
フランス・フリーメーソン(グラントリアン)が、政治的愚者を利用する
ために、でっち上げられた運動である(百三十六頁)、としてある。