現在地 HOME > 掲示板 > 昼休み5 > 135.html ★阿修羅♪ |
|
私はこれを<万物のはじまり>として教わった。それによると<はじまり>にはただ
<一つのもの>があった。その<一つのもの>は<想いの女>、またの名を<万物の本質
を宿す女>であった。ほかには何もなかったが、最後に<クモ女>が現れて本質の中
に潜在性を見てとった。彼女はこの<本質>から<想い>の糸を引き出し、それを使っ
て宇宙内のあらゆる個別性を紡ぐと同時に、それらすべての個別性どうしを結びつ
ける<つながりの糸>も紡いでいった。
宇宙は三次元のクモの巣のようなもので、二本の糸が交差するすべての点が、ほか
のあらゆる点とつながっている。<大いなる生命の織物>のどの部分を触っても、
かならずほかのあらゆる部分に影響をおよぼすだろう。その影響は、距離が遠く
離れてはじめて薄れていく。
ようするの、ありとあらゆる存在がつながっていて、ほかの存在と関係しあってい
るということだ。ほんの小さな一部に影響を与えれば、全体のあらゆる部分に影響
を与えることになる。