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(回答先: M7.2 宮城震度6弱 揺れ14秒前に速報 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 8 月 17 日 05:02:39)
想定大地震との関連焦点
気象庁によると、震源地は牡鹿半島の東南東八〇キロで震源の深さは約四二キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・2と推定される。体に感じる揺れは北海道から兵庫、徳島県にまで及び、気象庁は「数日間は最大で震度5弱程度の余震が発生する可能性がある」と、注意を呼びかけている。
今回の地震が、地震調査委員会が近く起こると想定した「宮城県沖地震」にあたるのか、それとも別の地震活動なのか。それが今後の防災対策の大きな焦点となる。
宮城県沖では過去二百年間に、M7・3からM8級の大地震が平均三七・一年間隔で六回、発生している。太平洋プレート(岩板)と陸側の北米プレートの境界で起こる「プレート境界型(海溝型)」の地震で、今回も同じタイプだった。
前回の宮城県沖(昭和五十三年、M7・4)から二十七年が経過しており、地震調査委員会は「三十年以内にM7・5前後の地震が発生する確率は99%」としていた。
今回の地震が、その「宮城県沖地震」であれば、99%の確率は白紙に戻り、次の地震に向けて二十五−四十年の準備期間に入る。しかし、別の地震活動だとすれば、さらに規模の大きな地震が、今回の地震に誘発される可能性がある。
気象庁によると、震源は前回の宮城県沖の震源域の南東端にあたる。震源からみれば「想定された宮城県沖地震とみるのが素直な判断」だという。ただし地震の規模がやや小さいことから、専門家は「余震分布などを詳細に見極める必要がある」と口をそろえている。
地震予知連絡会の大竹政和会長は「過去の宮城県沖地震は、M7・4か7・5で規模がよくそろっているが、今回はやや小さい。また、想定地震なら仙台市内で震度6強が観測されるはずだった。余震域データが蓄積され、GPS(衛星利用測位システム)観測や地震波解析が進めば、ある程度は判断できるようになるだろう」と話す。
過去の地震と同じか、別の地震かを判断する決め手は、プレート境界(断層面)の「アスペリティー」と呼ばれる領域だ。アスペリティーは、通常は強く固着していて、地震時に一気にはがれて大きな揺れを起こす地震の心臓部ともいえる。同じ場所で繰り返し発生する地震は、アスペリティーが一致することがわかっている。
大竹会長は「今回の地震が想定地震ではないとすると、宮城県沖地震は発生に向けた最終段階に入ったといえる。過去には発生の二年前から、周辺でM6級の地震が取り囲むように起きており、同じ経緯をたどるとすれば、今後二年以内に宮城県沖地震が起きる確率は高まるといえるだろう」と話している。
地震調査委員会は十七日午前十時、臨時会合を開き、今回の地震が想定された宮城県沖地震かどうか詳細に検討する。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/17iti002.htm