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フライデー 8月5日号7月22日付
【警告レポート】「積乱雲」の異常発達に注意せよ
関東を襲う「落雷急増」は【M8大地震】の前兆だ
http://books.bitway.ne.jp/kodansha/friday/scoopengine/article/20050805/ttl1401.html
東京近郊が灼熱地獄に陥っている。6月28日には東京・大手町で36.2度と6月の過去最高気温を記録。梅雨明けした7月18日には気温が急激に上昇し、あまりの暑さに、30人が熱中症で病院に搬送される騒ぎが起きた。この異変を受け、いま気象関係者の間では、今年の猛暑が引き起こすであろう、ある「異常気象」が懸念されている。
「今年の夏は、東京のような大都市周辺の上空に『巨大積乱雲』が発生する可能性が高まっているんです」(気象業務支援センター・気象予報士の村山貢司氏)
積乱雲とは、すなわち「雷雲」のことだ。
「今年の夏の高気圧は、昨年ほど強くないため、北・東日本に寒気が入りやすく、雷雲が生まれやすい環境が整ってしまった。とりわけ、大都市周辺では地表からの熱が雷雲の発達を助長するため、巨大な雷雲が誕生しかねません」(同)
もともと「落雷」の発生件数は、近年増加の一途をたどっていた。『朝日新聞』の報道を例にとると、'01年以降は毎年微増であった落雷記事件数が、'03年の166件から'04年は202件と飛躍的に増加している。今年は、これがさらに激増する怖れが出てきたのだ。すでに今月7日には、散歩中だった前神奈川県知事の妻子が、突然の豪雨を避けるため駆け込んだ木もろとも雷の直撃を受け、二人とも死亡するという悲惨な事故が起きている。
積乱雲の異常発生、そして落雷の増加による被害は、通常でも局地的な豪雨、停電、火災と人命を脅かす災害を招く可能性が極めて高い。だが、激増する雷被害は、さらに恐るべき巨大災害の“前兆”だという指摘がある。
「積乱雲が発生し、雷が活発に発生するということは、地殻に地震エネルギーが貯えられていることを示しています」
このように語るのは、日本地震予知協会の佐々木洋治氏だ。
「地震の発生は、太陽から供給される電磁波の量と相関性があるという説があります。この電磁波は、台風・雷雲などの気象にも大きな影響を及ぼすのです。つまり、地震が発生する直前には、雷などの気象災害が“前兆”として発生するということができます」(同)
雷と地震の関係についての研究は、実は'23年の関東大震災直後から、すでに進められていた。
「天災は忘れたころにやってくる」の名言を世に残した物理学者の故・寺田寅彦博士も、震災の8年後に雷と地震の因果関係を探る研究論文「地震と雷」を発表しているほどである。
雷発生日数と過去の大地震との関係を調べてみると、確かに両者の関係が裏付けられる。まず、関東大震災が発生した'23年9月1日の前月にあたる8月の東京における雷発生日数は、8日と記録されている。8月の平均発生日数は2.5日であり、この記録はいまだ破られていない。
また、'95年に起こった阪神大震災の直前の神戸市でも雷が多発していた。地震発生前年の'94年は、雷発生日が年間で18日も記録された。さらに震災4ヵ月前の9月には8回の雷発生日があり、これも平均1〜2回という例年に比べればズバ抜けて多かった。
こうした地震と雷の相関性は、最近ロシアなどでも注目を集めているという。
「東京で雷が多いのは、地震を起こす断層があるからです。断層から電磁波が出て雷雲が通過していく“道”が、東京上空にはできている」(前出・佐々木氏)
加速していく異常気象は、やはり「大地震」を招き寄せているのだ。