★阿修羅♪ 現在地 HOME > 地震・天文12 > 482.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
土星の周りをまわる「でこぼこのスポンジ」:カッシーニが捉えた衛星ハイペリオンの姿【アストロアーツ】
http://www.asyura2.com/0502/jisin12/msg/482.html
投稿者 エイドリアン 日時 2005 年 7 月 24 日 02:27:42: SoCnfA7pPD5s2

【2005年7月19日 JPL News Release

 土星探査機カッシーニによる、土星の衛星ハイペリオンの画像が公開された。


カッシーニが捉えた土星の衛星ハイペリオンの画
像。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Space
Science Institute )

 この画像は、6月9日から11日にかけてカッシーニが初めてハイペリオンに接近した際に捉えられた。同時に2日半に渡って撮影された25枚の画像による動画も公開されていて、ハイペリオンのでこぼこした形を様々な角度から見ることができる。これは、他の小天体の衝突により表面を削り取られた結果だ。

 ハイペリオンは、同じ大きさの氷の塊に対して60パーセントの重さしかない。残る40パーセントにあたるのは、空洞と考えられている。スポンジのような外観通り、内部もすかすかというわけだ。大きさは、328×260×214キロメートルで、あともう少し大きければ自分自身の重力により押しつぶされ、内部の空洞が埋まり球形になってしまうというぎりぎりのサイズだ。だからといって、このでこぼこなスポンジはいつまでもこの形とサイズを保っているわけではなさそうだ。ハイペリオンの軌道は特殊な形をしているために、ある程度の速度で小天体に衝突されて表面物質をえぐり取られると、放出された物質はハイペリオンに戻ることなく、土星最大の衛星タイタンに引き寄せられるからだ。

 この画像は、ハイペリオンから81万キロメートル〜170万キロメートルの距離で紫外線の波長で撮影されたもので、解像度は約1〜5キロメートル。次にカッシーニがハイペリオンへ接近するのは2005年9月26日で、ハイペリオンまでの距離約510キロメートルの位置を飛行する予定になっている。

 なお動画は、NASA Multimedia Features: Encountering Hyperion(Movie)にて公開されている。


 カッシーニ/ホイヘンス:NASAとヨーロッパ宇宙機関が共同で開発した土星探査機/衛星着陸機。1997年10月15日に打ち上げられた。2004年7月に土星系に到着し、数多くの衛星に接近、観測を続けている。ホイヘンスは、2005年1月14日にタイタンへの着陸に成功、表面の画像などを送ってきた。カッシーニ計画はNASAの重厚長大プロジェクトの最後のもので、総費用は4000億円となっている。なお、探査機の名は土星の輪の空隙や衛星を発見した天文学者カッシーニにちなんでつけられた。(最新デジタル宇宙大百科より

土星の周りをまわる「でこぼこのスポンジ」:カッシーニが捉えた衛星ハイペリオンの姿

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 地震・天文12掲示板



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。