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過去にマグニチュード8級の大地震を繰り返し起こしてきた首都圏直下のプレート(岩板)の深さが、これまで考えられていたより最大17キロ・メートルも浅い地下4〜26キロ・メートルにあることが、東京大学地震研究所などのグループの調査でわかった。
大都市の地下30キロ・メートル近い地殻構造を正確に計測できたのは世界初で、15日付の米科学誌サイエンスに発表する。
このプレートは、本州の南側から陸の下にもぐり込んでいるフィリピン海プレート。研究グループでは2002年以降、房総半島などの地上や東京湾などの海上から、地下に人工的な地震波を反射させる探査法で同プレートの深さを計測してきた。プレートの深さはこれまで、微小な地震が多数発生している領域から推測していた。
計測の結果、東京や埼玉の西部などではプレートのもぐり込む角度が緩やかで、深さが従来の推測より5〜17キロ・メートル浅いことが判明した。またプレートの境界で強い地震波を発生させる固着域(アスペリティ)はこれまでも2か所あると推測されていたが、うち神奈川県三浦半島南沖とみられていた1か所は同県横須賀市周辺の直下とわかった。
(2005年7月15日3時6分)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050715i401.htm