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福岡県沿岸で昨年六月、深海魚「サケガシラ」(アカマンボウ目)が十匹以上相次いで見つかった。東北大付属災害制御研究センターなどは「福岡沖地震の前兆だったのではないか」と指摘している。天変地異の前ぶれといわれる深海魚「リュウグウノツカイ」(同)もことし五月三日、福岡市沿岸で発見された。「はっきりした因果関係は不明だが、地震の前に深海の環境が大きく変化した可能性がある」とみている。
福岡県沖でサケガシラが見つかったのは、昨年六月五日から同二十三日にかけて。北九州市や福岡市の沿岸、福岡県福津市の福間漁港などで、捕獲されたり「五―六匹の群れを見た」などの情報が相次ぎ、一部は水族館「マリンワールド海の中道」(福岡市東区)に持ち込まれた。リュウグウノツカイは、福岡市東区の海岸に打ち上げられているのが見つかった。
サケガシラは北太平洋西部などの水深二百―五百メートルに生息する。体はタチウオに似ており、成長すると体長三メートル程度になる。海面付近で目撃されるのは珍しく、「福岡の沿岸での目撃情報は通常は二、三年に一回」(同水族館)という。リュウグウノツカイも同程度の頻度で目撃される。
福岡沖地震は海底のさらに下の断層がずれて発生したが、以前から少しずつ断層のひずみが生じていたと既に指摘されている。
深海魚と地震の発生について研究している今村文彦・東北大付属災害制御研究センター長(災害科学・津波工学)によると、(1)約二万二千人の犠牲者を出した明治三陸大津波(一八九六年)(2)死者・行方不明者三千人以上となった昭和三陸大津波(一九三三年)―が起きる数カ月―半年前にも珍しい深海魚が発見された。福岡沖地震のように海を震源とした地震などの際に見られる現象とみている。今村センター長は「深海魚は微小な地殻変動や音などを察知している可能性がある」と話している。
(西日本新聞) - 5月30日14時31分更新