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大地震デマ広がる 「惑わされないで」 福岡管区気象台呼び掛け
福岡沖地震の最大余震があった二十日以降、「近く大きな地震が起きる」という噂(うわさ)が福岡県内を中心に飛び交っている。福岡管区気象台には連日約百件の問い合わせが続き、ホテルに“避難”する住民も。気象台は「地震は規模や時間、場所まで特定しなければ予知とはいえず、現在は予知はできない。根拠のないデマに惑わされず冷静に対応を」と呼び掛けている。
気象台などによると、噂の内容は「二十七日午前二時ごろに震度7の大地震がくる」「自衛隊が地震に備えて緊急態勢を敷いた」「大学の先生が講義で地震を予知した」など。入院患者から「同室の患者が『大地震が来る』と言って、実家に帰る手続きをしている。本当なのか」との電話もあったという。
気象台が情報の出所を聞いたところ、ほとんどが友人や人づてに聞いたと回答。インターネット上にも出回っており、「不幸のメール」と称してデマ情報を流すケースもあるという。
福岡市中央区の女性専門学校生(31)には、「震度7の地震が起こるらしい」と、複数の友人から携帯電話のメールに連絡が入ったため、一時、佐賀県内の実家に帰省。非常用の食料や水も急いで買いだめしたという。
福岡県教委によると、高校生を中心に同様のデマがメールで広がっているため、「根も葉もない噂に惑わされず動揺しないように」と各学校に指導。ホテル日航福岡(福岡市)にはここ数日「家にいるのが怖くて泊まりにきた」という宿泊客が数人いるという。
広瀬弘忠・東京女子大教授(災害心理学)は「大災害の後、デマが飛ぶのはよくあること。解消されない不安を納得させようとする心理が原因だ。福岡はこれまで地震がなかっただけに不安が大きいのではないか。学校や行政は根拠がないことをしっかりと知らせ、市民は惑わされずに冷静に対応することが必要だ」としている。
(西日本新聞) - 4月27日14時35分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050427-00000070-nnp-kyu