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島の至るところが崩落した柱島=21日午前10時42分、福岡市西区(本社ヘリから)
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福岡沖地震で、福岡市西区の玄界島沖に浮かぶ無人島「柱島」が姿を大きく変えた。切り妻造りの家のような形をしていたが、地震で至る所が崩落し、鋭く切り立ったがけのようになった。事実上、全島避難となった玄界島の島民らは、あらためて地震の威力を感じている。
西区役所によると、柱島は玄界島の北西沖合約九百メートルにある面積約〇・〇三平方キロ、周囲約三百五十メートル、高さ六十メートルの小島。溶岩が冷却してできた玄武岩の一枚岩だ。割れた断面は六角形で「柱状節理」と呼ばれる。
地震発生時、玄界島の磯で海草を採っていた漁業の上田作正さん(50)は「柱島からものすごい白煙が上がり、天の岩戸が動いたような地響きだった。一瞬のうちにてっぺんが引きずり下ろされたようになくなり、一回り小さくなった」と話す。
島の漁師の多くは四十隻ほどの船団を組み、小呂島(西区)沖で十五日に解禁となったばかりのハマチの一本釣りをしていた。異変を感じ島に帰る途中、変わり果てた柱島の姿を目の当たりにした漁師も多い。「玄界島もただでは済んでいない」と榎田勝市さん(52)は、柱島を見て覚悟したという。