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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20050326k0000e040014000c.html
「福岡沖玄界地震」「福岡県西方沖地震」「福岡県と佐賀県で震度6弱を観測した地震」。20日に発生した地震は、その呼び名が報道機関によって異なっている。気象庁が命名しなかったためだ。被災地や研究者からは「名前が統一されていないと不便」「報告書や論文を書く際に紛らわしい」などとして、命名を希望する声が上がっている。
地震を命名する気象庁は地震発生後、命名を検討した。しかし、04年4月に明確化した同庁の命名基準は(1)震源が陸域ならマグニチュード(M)7.0以上かつ最大震度5弱以上。海域ならM7・5以上かつ最大震度5弱以上、または津波が2メートル以上(2)全壊家屋が100棟以上(3)群発地震で被害が多い−−のいずれかに該当することにした。
同庁は「M7.0だったが、震源は海域で、(1)〜(3)のいずれも該当しない」(地震火山部管理課)との判断から命名を見送った。この結果、毎日新聞は「福岡沖玄界地震」と表記するなど、報道機関ごとに呼び名が異なっている。同庁が命名する際は、「平成16年(04年)新潟県中越地震」「平成7年(95年)兵庫県南部地震」のように発生年と地域名を付ける。
これについて地震防災対策強化地域判定会会長の溝上恵(みぞうえめぐみ)東京大名誉教授は「福岡市街に被害を出したまれな地震であり、名前を付けてもよい」と指摘する。また、被災地の福岡県は「福岡県西方沖地震」と仮の名前で呼んでいるが、災害対策本部は「後にいろいろな名前が出てくると混乱しかねない。風化させないためにも、統一した名前を付けてほしい」と話している。【中村牧生】
毎日新聞 2005年3月26日 10時22分