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http://www.yomiuri.co.jp/ (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050323it13.htm
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国土の1割で100年に1回、震度6弱以上
政府の地震調査委員会は23日、北海道の標津(しべつ)断層帯など10活断層の地震発生確率を発表、
1995年の阪神大震災を教訓に分析が進められてきた全国主要98活断層の地震確率データが出そろった。
各自治体は今後、これらのデータを踏まえ、防災計画の再構築や、中小規模の活断層の調査を急ぐことになる。
日本には2000以上の活断層がある。地震調査委は、長さが20キロ・メートル以上で、想定被害の大きい
98活断層(144か所)と、マグニチュード(M)8級の巨大地震を引き起こす海溝型地震域約30か所を選んで
調査を実施。評価できたものから順次公表してきた。
こうしたデータを積算し、「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が一目でわかる予測地図を公表。
100年に1回程度は襲われる「26%以上」の地域が国土面積の10%(24都道府県)に及ぶ実態が明らかになった。
関東から四国にかけての太平洋側で確率が高いのは、「東海」「南海・東南海」などM8級の海溝型地震が
想定されるためで、静岡県は全域が、愛知県も大部分が含まれている。個々の活断層で危険度が最も高いと
判定されたのは神奈川・静岡県の「神縄(かんなわ)・国府津(こうづ)―松田」で、今後30年以内にM7・5の地震が
起こる最大確率は16%。次いで、長野、静岡県などの「糸魚川―静岡構造線」(M8)が14%、長野県の「境峠・神谷」
(M7・6)が13%だった。ちなみに、兵庫県南部地震(阪神大震災)の推定値は発生直前でも0・02〜8%だった。
確率が「3%以上」で危険度の高い断層帯は28か所で、「ほぼ0%」は33か所だった。データ不足による「不明」も
29か所あった。海溝型地震では、「宮城県沖」(M7・5)の99%が最大だった。「6%」は約500年に1回の頻度。
「3%」は約1000年に1回で、国土の32%は「3%以上」の地域だった。
新たに発表された10の活断層で推定される地震規模と30年確率は、山形県の庄内平野東縁断層帯がM7・5で6%、
北海道の黒松内(くろまつない)低地断層帯がM7・3で5%以下で「高いグループ」に入った。このほか、新潟県の十日町
断層帯など4断層は1%以下、宮城、福島県にまたがる福島盆地西縁断層帯など3断層は「ほぼ0%」、標津断層帯は「不明」だった。
詳細は、地震調査研究推進本部のホームページで公開されている。
◆活断層=地下の岩盤が割れ、ずれて地震を引き起こす「断層」のうち、約200万年前から現在までに活動を繰り返したもの。
段差など地表の痕跡から判断する。将来また、ずれる可能性がある。阪神大震災や新潟県中越地震のような内陸直下型
地震を引き起こす恐れがある。
(2005/3/23/19:59 読売新聞 無断転載禁止)
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