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博多湾沿岸に被害集中 福岡県西方沖地震 6ふ頭沈下物流影響も
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福岡県西方沖地震で、福岡市の博多港にあるふ頭八カ所のうち六カ所で岸壁の沈下被害があり、東区の人工島や志賀島、西区の西浦地区など博多湾を囲む沿岸部で大きな被害が出ていたことが二十一日、同市の調べなどで分かった。須崎ふ頭、中央ふ頭は一部で接岸、荷役ができないなど甚大で、物流への影響が懸念される。
同市港湾局によると、都心に最も近い中央ふ頭は北側で約二百メートルにわたって岸壁寄りの地面が沈下。段差は一メートル前後に達し、東側でも沈下があった。須崎ふ頭は東側の荷役作業スペースが約五百五十メートルにわたり三十―五十センチ沈下。民間のベルトコンベヤーが使えないという。港湾局は貨物船を他の岸壁やふ頭に誘導し「物流への支障は出ない」と話すが、完全復旧には「相当な時間がかかりそうだ」としている。
博多―釜山間を結ぶ旅客船「ニューかめりあ」を運航するカメリアライン(同市)は「旅客の乗り降りは支障ないが、貨物をトレーラーで別の岸壁へ移し替えなければならず、二十一日は半分の貨物しか荷役できなかった。経済的な被害は大きい」と説明。輸出入船の運航管理を代行するグロウェル商会(同)は「荷主が門司港(北九州市)などに流出する可能性もあり、売り上げに影響する業者も出てくるのでは」と懸念している。
一方、人工島(アイランドシティ)では、西側の「第四工区」の南側の仮設護岸(最大幅約二十メートル)が二カ所で長さ計約百メートルにわたって決壊していた。堤防内に深さ約五メートルまでたまっていた雨水や海水と数十万立方メートルの土砂が流出。土砂搬入の排砂管も数カ所で破断して折れ曲がった。港湾局は「仮設堤防の復旧に一カ月程度はかかる」と話し、被害額や埋め立て再開は、まだ見通しが立たないという。西区では西浦と宮浦の二地区で計百二十棟が全半壊し、周囲の二地区を含め瓦の落下、ブロック塀の倒壊は計四百五十三件に上った。
東区の志賀島は海沿いの道路二カ所でがけが崩れ通行止めとなった。国立海の中道海浜公園でも地面隆起や地割れが発生。二十一日は臨時休園し、公園内の「光と風の広場」は当分閉園という。プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの西戸崎合宿所隣の室内練習場も地割れで約一カ月間は使えないことが分かった。
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