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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050205i202.htm
スマトラ島沖地震で最大の被災地となったスマトラ島のナングロアチェ・ダルサラム州(州都バンダアチェ)の被害は、ほとんどが津波によるもので、地震の揺れ自体は「震度5弱」相当だったことが、都司嘉宣(つじ・よしのぶ)・東京大学地震研究所助教授らの現地調査でわかった。
この地震は過去100年間で世界4番目の規模となるマグニチュード9・0を記録。震源から約250キロと近かった同州は当初、津波来襲より前に、地震の揺れで建物倒壊などの大被害を受けたものと考えられていた。
だが調査団が先月21日から同島北西岸を調べたところ、津波が到達していない約6キロ内陸の住宅地では、外壁のレンガが少し崩れた程度で、倒壊した建物がなく、「総合的にみて震度5弱程度」(都司助教授)と分析された。
地震規模と比べ震度が小さい理由は、約1000キロを超す長さの断層がずれたエネルギーは巨大だった反面、断層がずれるスピードが遅く、地盤の揺れも周期1秒以上で振幅が大きかったためと考えられる。
(2005/2/5/15:03 読売新聞 無断転載禁止)