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公立中で「偏向授業」 社会科資料に「毛沢東選集」や「百人斬り」抜粋
多摩地域、教委が校長指導
東京・多摩地域の公立中学校で二月中旬、社会科の授業中に対日戦争を正義と主張している「毛沢東選集」の一部や、信憑(しんぴょう)性が疑われている元朝日新聞記者、本多勝一氏の「中国の旅」から「百人斬り」の場面を抜粋したプリントが配布されていたことが分かった。地元の教育委員会は「学習指導要領の範囲を外れており、恣意(しい)的な指導を行っているとの印象を与える」と問題視し、校長に教員が使用する教材内容を詳細にチェックするように指導した。二月下旬に生徒のプリントを見た教育関係者が「あまりにも偏っている」と教委に問い合わせたことから発覚した。
問題とされるプリントは、「学習資料」が五枚、空欄補充問題が一枚、論述問題が一枚の計七枚。社会科の男性教員(41)が歴史的分野を履修している二年生約百五十人に順次配布した。
資料の中身はほとんどが中国側のプロパガンダや宣伝に基づく内容で、「毛沢東選集」から「中国のやっている戦争は進歩的であり、正義の戦争である」と書かれた部分が抜粋され、さらに「中国の旅」からは、南京攻略戦の際に旧日本軍の兵士が日本刀で何人斬れるか競ったとする「百人斬り」の記述個所をピックアップ。
「百人斬り」は、兵士の遺族が名誉棄損で係争中で、学界でも真偽が疑われている問題個所。最近では集英社が、南京攻略戦を扱った本宮ひろ志さんの漫画「国が燃える」を、不確かな情報を史実のように描いたとして連載を中止している。
「中国の中学生が習う日中戦争〜南京大虐殺」と題された資料には、「日本侵略軍は、いたる所で焼き、殺し、奪い、残虐の限りを尽くしたため(中略)何千万何百万の中国人民が殺された」と中国の歴史教科書の文章を掲載。空欄補充問題では、「南京で日本軍は誰をどのくらい虐殺したか」「三光作戦の具体的内容は何か」などの問いが用意され、解答例としてそれぞれ「女性、子供、捕虜を含む少なくとも十五万人から二十万人」「焼きつくし、殺しつくし、奪いつくす」と示されている。
学習指導要領には、社会科の目的として「わが国の国土と地理に対する理解と愛情を深める」とうたわれている。旧日本軍の悪事ばかりを取り上げたプリントについて、校長は「学習指導要領から逸脱しているという指摘を受けることのないよう慎重に(教材を)選ぶべきだった。教員には改めて指導していく」と答えている。
教員は「『自虐史観』をやるつもりはなく、生徒を特定の考えに導こうとも思っていない。戦争を被害と加害の両面から理解してもらうために資料を用意した。不快感を感じられた方がいたということで、指摘は貴重な意見として受け止め、指導内容を再考するきっかけにしたい」と話した。
校長はこの教員について「指導力にたけた優れた教員」と高く評価。二月二十三日には都教委の統括指導主事が中学を訪れ、「十五年戦争史」をテーマにしたこの教員の公開授業を見学。「すばらしい授業だった」などと絶賛していたが、この際には別の資料が使用されていた。
http://www.sankei.co.jp/news/050326/morning/26na1001.htm