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(回答先: Re: フォッケ・ウルフの技術主任だった人の名前はわかるのでしょうか? 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 3 月 10 日 19:57:37)
スペイン列車爆破:
首謀者、欧州での他のテロ事件にも関与
【ミラノ福原直樹、海保真人】191人が死亡したマドリード列車同時爆破テロ(昨年3月11日)の首謀者らが、イラクに自爆テロ要員を送る一方で、欧州でのイスラム原理主義組織による他のテロ事件とも密接に関与していたことが9日、欧州各国の捜査資料で分かった。首謀者らは、国際テロ組織・アルカイダとも連携し、武器や麻薬の密輸、旅券偽造などに関与。欧州に浸透するイスラム原理主義の姿が浮き彫りになっている。
マドリード事件では、「モロッコ・イスラム武闘組織(GICM)」と呼ばれるイスラム原理主義組織を中心に、リビア人などの組織、アルカイダなどの関係者ら約60人が現在拘束されている。
毎日新聞が入手したオランダなどの捜査資料によると、GICMの中心人物であるモロッコ人(36)=逮捕=は、02年以降、オランダで組織を拡大。同組織のメンバーは昨年11月、イスラム教の「女性差別」を批判する同国の著名映画監督、テオ・バン・ゴッホ氏を刺殺している。また組織はサッカー欧州選手権の襲撃も計画。チェチェンやパキスタンで、訓練や戦闘を行っていたという。
このモロッコ人は、03年にカサブランカでスペイン社交クラブなどが狙われた連続爆弾テロ(45人死亡)の首謀者の一人ともされている。
一方、マドリード事件の首謀者の一人であるエジプト人(33)=逮捕=はイタリアのミラノを中心に活動。イタリア当局の盗聴記録では「事件は自分の計画だ」と語ったほか、組織が偽造旅券を用意し、欧州からイラクに自爆テロ要員を送っていると話していた。オランダ、ベルギー、スペインに下部組織があることや、アルカイダとの関係も認めている。
また、アルカイダのスペイン関連組織は、マドリード事件に関与する一方、03年までに摘発されたベルギーのイスラム原理主義組織と接触。同組織は麻薬や武器の密輸に携わった。
毎日新聞 2005年3月10日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20050310k0000m030135000c.html
テロと欧州:
イスラム原理主義の浸透/1 マドリード列車爆破テロは「私の発案」
◇「攻撃は私の発案」容疑者、知人に告白
スペインの政権を転覆し、イラク戦争を支持した「有志連合」にも深刻な亀裂をもたらしたマドリード列車同時爆破テロ(死者191人)から、11日で1年がたつ。事件後の各国の捜査資料や裁判記録からは、イスラム原理主義を信奉するテロリストが、欧州でネットワークを構築しつつあることが分かった。水面下で進行する新たなテロの脅威と、それにさらされる欧州の実態を追う。【ミラノ海保真人、福原直樹】
◇「我々は欧州を支配」
−−マドリードの攻撃は私の発案だ。記憶に刻まれる大事件にしたかった。殉教者(犯人)たちは、私の親しい友人だ。
−−えっ?
イタリア・ミラノ北部の工場地帯。古いアパートを2カ月間盗聴してきた捜査当局はこの会話を聞き逃さなかった。
昨年5月26日。会話の主は通称「エジプシャン(エジプト人)」ことラベイ・サイード容疑者(33)=エジプト国籍。スペイン当局が追うこの男は、マドリード列車同時爆破テロへの関与が濃厚で、首謀者の一人として浮かび上がっていた。
毎日新聞が入手した盗聴記録にはサイード容疑者が、その信奉者である知人に行った「告白」が詳細に書かれている。
「(マドリード事件の)計画は2年半かかり、下調べと忍耐が必要だった」「ドイツ、オランダ、ロンドン。我々はあらゆる場所にいるべきだ。我々は欧州を支配している」。サイード容疑者は再三「ジハード(聖戦)」の必要性を説き、欧州を拠点とする意義を強調した。
彼はかつてマドリードに住み、独、仏、ミラノを転々とした。ベルギーの仲間とも頻繁に電話連絡を取り、「シェイク(家長)」と呼ばれた。ミラノではうらぶれたアパートをアジトにする一方、高級マンションにも出入りした。住人の一人は「どこの金持ちか」と思っていたという。
「告白」が続く。
「パリのアジトには、聖戦を学べる書物が2000ページ以上ある。チェチェン、アフガン、アルジェリアの戦いを記録したビデオも300巻ある」
「ドイツで(摘発されそうになった時)は指紋をひっかいたり、接着剤や薬品で指紋を変えた。スペインではヨルダン人、パレスチナ人、シリア人になりすました」
彼は、イラクの自爆テロ工作にも言及した。
「殉教を覚悟するグループが二つある。一つは来月(6月)20日、シリア経由でイラクへ向かう。4人組で(偽造)旅券も用意した」。会話では、かつて、聖戦要員の若者を訓練したうえ、イラクにひそかに入国させていたとも証言している。
国際テロ組織・アルカイダについてはこう述べた。「神のもとに自らの魂をささげる。その証しとなる唯一の道はアルカイダに加わることだ」
当局は昨年6月8日、サイード容疑者をテロ関与容疑で逮捕、同12月、スペインへ移送した。
マドリード事件では、同容疑者のほか、アルカイダ、モロッコ人やリビア人組織など、複数のイスラム原理主義組織の関与が判明。事件の核となったモロッコ人中心の「モロッコ・イスラム武闘組織」(GICM)などは02年、トルコ・イスタンブールの密会でテロを計画したとされている。彼らをテロに向かわせた大きな動機は、スペインのアスナール政権(当時)がイラク戦争に賛同したことだった。=つづく
毎日新聞 2005年3月10日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/03/10/20050310ddm007030065000c.html