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(回答先: Re:気体の拡散 投稿者 はまち 日時 2005 年 3 月 01 日 17:14:46)
はまちさん、こんばんは。
--------- はまちさんの投稿からの引用 --------------------
<気体の拡散>
拡散を信じていないのでなくて、拡散が気体混合にそれほど効果を出してない。というのが、私の考える所です。混合にいちばん有効な手段は、(プロペラで混ぜる)、それもどんどん渦をおこしてしまう乱流の中でです。この混合化をしないで、拡散のみにたよる混合化というのは、多大な時間を要し、非効率です。
例がわるいかも知れませんが、地下鉄サリン事件を思いだしてみて下さい。
サリンが気化するつまり、ガスが拡散するよりもつよい拡散力を持っていたと想像できるのですが、死亡されたのは、ガスの濃度の高かった部分でです。事件直後、乗客が立ち去ったあと、ビニール袋を処理された方が存在したことも加えると、ガスの効果は、限られた部分でしかなかった。ビニール袋に近づけれた分けですから、拡散によって、ガスが混合したと仮定したら、近づくことですら不可能でしょう。
--------- 引用ここまで -----------------------------------
プロペラで攪拌した方がよく混ざるということぐらいは誰でもわかります。しかし、最終的に部屋全体に致死量のガスが行き渡るほどの量の青酸ガスが、部屋の中に放出されれば、プロペラが無くても、人を殺すのに全く支障のない速さで拡散します。ガスの濃度や量などの条件により異なりますが、毎秒数十cm〜1mくらいの速さで広がります。部屋が多少広くても、数分以内に部屋の隅々まで広がるでしょう。拡散の速さは、ガスの濃度勾配に比例しますから、ある程度広がって薄くなった後は、さらに均一になるのに時間がかかりますが、人は500ppm(=0.05%)の青酸ガスを数分間吸えば死ぬそうですから、ガス濃度が均一になるのを長く待たなくても、その前に死んでしまいます。
サリンについて、はまちさんは、「サリンが気化するつまり、ガスが拡散するよりもつよい拡散力を持っていたと想像できる」と書かれていますが、全く意味不明です。サリンが空気中に拡散する前に、液体から気体になる過程が一段階、追加になるわけですから、最初から気体の毒ガスを使うよりも、逆に空気中に広がるのに時間がかかると考えるのが普通でしょう。気化した後は、つまりガスになった後は、拡散方程式に従って拡散するのは他のガスと違いがありません。
地下鉄サリン事件では、袋に入っていたのは、サリンを30%程度含む液体だったそうです。当時のテレビ報道で、実行犯が逃げる時間をかせぐため、液体のサリンが気化するのを遅らせる目的で、サリンを溶媒で薄めて袋に入れていたのではないかと言っていたのを記憶しています。真偽はわかりませんが、気体の毒ガスを放出するよりは、広がるのに時間がかかったのは確かでしょう。また、一般論ですが、もし毒ガスの濃度や総量が少なければ、近くの人だけが被害をこうむるということは、当然ありえます。また、エアコンの風や、車内に吹く風の方向等にも大いに影響されます。さらにガスの発生源から逃げることのできた地下鉄サリン事件と、人が死ぬまで閉じ込められたガス室を同じには論じられません。
また、こぼれたサリン入りの液体を新聞紙でふき取るなどの処置をして、二人の地下鉄職員が亡くなっています。その後に処置した人が、サリン入りの袋に近づくことが可能だったのは、あらかじめ毒ガス防護服を着て中和剤を散布していたからであって、ガスの拡散速度とは何の関係もありません。
申し訳ございませんが、私からの返事は、これを最後とさせていただきます。