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(回答先: ユダヤ人絶滅を命じた文書は発見されていない(3) 投稿者 西岡昌紀 日時 2005 年 3 月 02 日 21:50:38)
・・・さらに重要な事は、戦後、連合軍が押収したドイツ政府の公文書の中に、
どう読んでも、「ユダヤ人絶滅」とは両立しない命令や決定を明記した文書が、
多数、発見されているという事実です。即ち、ただ「ユダヤ人絶滅」の命令文
書がないだけではないのです。「絶滅」とは両立しない決定や命令が為されて
いた証拠が、押収されたドイツ政府公文書の中に多数、存在しているのです。
例えば、1942年8月21日のドイツ外務省の文書には、総統(ヒトラー)
は、ユダヤ人を戦後、ソ連領内に強制移住させる事を決めている、という意味
の記述があります。「絶滅」ではありません。強制移住なのです。それは、も
ちろん、不当な差別政策ですが、その上、この文書には、アウシュウィッツを
はじめとするポーランド領内の収容所は、そうした戦後のユダヤ人強制移住計
画のための準備施設だという意味の記述まであるのです。これがどうして、
「ユダヤ人絶滅」などという計画と両立するというのでしょう?
他にも、マダガスカルとかロシアなどにユダヤ人を強制移住させる事を当時
のドイツ政府が計画していたことを示す文書は幾つも発見されており、「定説」
側も、ナチスドイツが、少なくともその初期においては、ユダヤ人を「絶滅」
させるのではなく、マダガスカルなどに強制移住させる計画であったことは認
めているのです。「定説」側は、それが或る時期から「絶滅」に変更されたと
「説明」するのですが、そのような変更が為された証拠は提示されていません。
それどころか、例えば、ドイツ外務省の高官フランツ・ラーデマッヒャー
(Franz Rademacher)などは、42年の2月10日に、次の
ような文書を発しているのです。
「ソ連との戦争は、一方において、最終的解決(Endloesung)の
ための別の土地を得る可能性を生み出している。その結果、(ヒトラー)総統
は、ユダヤ人はマダガスカルにではなく、東方に移住させられるべきであると
決定した。マダガスカルは、最早、最終的解決との関係に於いて考慮される必
要はない」(訳・西岡 原文は以下の通り)
Der Krieg gegen die Sowjetunion hat
inzwischen die Moeglichkeit gegeben,
andere Territorien fuer die Entloe−
sung zur Verfuegung zu stellen.
Demgemaess hat der Fuerer entschie−
den dass die Jueden nicht nach Mad−
agaskar, sondern nach dem Osten ab−
geschoben werden sollen. Madagaskar
braucht mithin nicht mehr fuer die
Entloesung vorgesehen zu werden.
(Nurenberg document NG−3933)
繰り返して言いますが、このような強制移住計画が、差別に基ずいた不当な
政策であったことは明白です。しかし、そうした道徳的判断とは別に、事実の
問題として、これは、どう読んでも、ドイツのユダヤ人政策の目標が、言われ
て来たような「絶滅」ではなく、(ロシア等への)強制移住だったことを示す
文書ではないでしょうか?
(西岡昌紀「アウシュウィッツ『ガス室』の真実・本当の悲劇は何だったのか?」
日新報道・1997年 68〜70ページより)
http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/dohc/dohc9708.html