現在地 HOME > 国家破産39 > 866.html ★阿修羅♪ |
|
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1065810/detail
春ドラマは「いよいよこれから」というのに、すでに関係者が話題にしなくなっているドラマがある。草なぎ剛(30)主演の「恋におちたら」(フジテレビ)だ。もともとのタイトルは「ヒルズに恋して」だったが、例のライブドア騒動で、途中からタイトルを変更したいわくつきの作品である。
4月14日スタートにもかかわらず、番宣の盛り上がりもいまひとつで、早くも「視聴率はあまり期待できそうもない」といわれている。
実を言うとこのドラマ、ただ単に「ホリエモンを想起させる」だけではなかった。企画段階から堀江社長がガッチリ絡んでいたのだという。制作スタッフは昨年から堀江社長に企画書を送り、役づくりのため堀江社長に密着取材までしていた。何から何までホリエモンだったのである。
それが、あんなことになったから、サァ大変。タイトル変更はもちろん、脚本も百八十度書き換えられている。当初は痛快な“成功譚”だったが、結局、「世の中、カネだけじゃない」なんて、まるで小学校の道徳のような内容になってしまった。こんなもの見て喜ぶのは、道徳好きの森前首相ぐらいのものではないか。
それはともかく、今フジテレビがもっとも恐れているのは、堀江社長に「ドラマのモデルは自分だ」と宣伝されることだという。自然、宣伝部員も編成マンも、このドラマの話題は遠ざけることになる。これでは、低視聴率も納得だ。
1年3カ月ぶりに連ドラ主役を射止めた草なぎの無念さはいかばかりか、である。
★痛快な成功譚から退屈な道徳物語へ。さすがに笑い飛ばすことはできなかったか。「恋におちたら」のジレンマ、トリレンマの混乱は、フジサンケイグループのピンチの象徴のようにも見える(関係者には気の毒だが、端から見ると現代の寓話とでもいうべき、笑わずにはいられない事態だ)。いい面の皮はスポンサーだが、フジの営業はどのような言い訳をしているのだろう。