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FujiSankei Business iより
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/art-20050401201110-VTTZGKJWNH.nwc
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元切り上げ幅5−20%範囲、中国の専門家が予測
FujiSankei Business i. 2005/4/2
人民元の切り上げに対する国際的な圧力が高まる中、中国の専門家は、切り上げ5−20%の範囲で実施されるとの見方を明らかにした。
中国紙、経済日報(電子版)によると、中国人民大学金融証券研究所の趙錫軍・副所長は「原油や、鉄鉱石の国際価格の値上がり幅は大きく、不動産価格も小幅ながら上昇を続けている」とし、総合的に考えた場合、人民元の為替レートの切り上げはカウントダウンが近づいていると述べた。
趙副所長は「人民元の切り上げはタイミングと切り上げ幅だけが問題となる」と指摘。切り上げが中国政府にとって、もはや避けられない通貨政策の課題であることを強調した。
元の切り上げのタイミングについては「切り上げの時機はすでに来ている。早く実施すべきで、政府は果断な措置を実行すべきだ」と提言した。
「まず一時的に元の為替レートを調整するとともに、投機的なファンドの動きから元相場をきちんと防衛する策を講じなければならない」と述べ、現在高まっている切り上げへの期待感を払拭(ふつしよく)する必要性を説いた。
■想定外の実施を
中国の政府系シンクタンク、中国社会科学院世界貿易経済研究所の何帆・博士は「人民元の為替レートの調整政策を成功裏に行うことは、マクロ経済の安定や、産業間の均衡と持続的成長にとって大きな意味を持っている」と述べる。
何博士は「元の為替レートの調整は一気に行わなければならず、切り上げ幅の調整を慎重に検討し、最も良好なタイミングを選んで実施することが肝要だ」と指摘する。
何博士は、元切り上げのカギは「想定外」に実施することで、市場に元切り上げの期待感が高まっている状況で実施すれば、大量の資金が中国国内に流れ込むと分析。この場合、国際的な投機ファンドが、利ざやを稼ぐため、短期間に流入、流出し、中国の国際収支を危機的状況に追い込むと懸念を示した。
こうした好ましくない状況を避けるため、中国のマクロ経済の安定、貿易収支の均衡、資本管理措置の保護、米国の金利の引き上げなど、さまざまな条件がそろってはじめて、元切り上げのマイナスの影響を最小限にとどめることが可能という。
■貿易摩擦も緩和
中国人民銀行のある研究員は「切り上げはプラス面が多い」と分析、「切り上げによる経済的損失は少なく、モノとサービスの取引上の価格差を是正し、均衡のとれた発展につながる」とみている。貿易黒字も減少し、貿易摩擦も緩和されるという。
注目の切り上げ幅について、金融関係者の多くは「5%から20%のレンジで行われる」という見方で一致している。
外国企業関係者はレンジを大きく、中国の専門家は小幅に予測している。元の為替レートが実勢より安く設定されていることと、米ドルに連動したドルペッグ制も現実に合わなくなっているという認識は専門家のあいだでも共通している。
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雑感だけど、米国の堅調な消費は頭打ちな感じがするし、、
日本が米国に引きずられる形で消費国に成り下がってしまわないためにも、
中国に消費の役割を負ってもらえばいいんじゃないのかな。