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日刊ゲンダイ2005年 4月 1日号
http://gendai.net/
モルガン・スタンレー トップと幹部が大ゲンカ
米優良証券大手のモルガン・スタンレーが大揺れに揺れている。業績がではない。
トップと幹部とのイザコザだ。M&Aなど世界の企業の浮沈を決めかねない超ビッグ
企業の内紛だけに、世界が注目している。
何が起きたのか? 簡単だ。8年前にトップの座に就いたフィリップ・パーセル社
長(61歳)が槍玉にあげられている。同社の生え抜きの幹部とソリが合わないから
である。
ニューヨーク・タイムズ(30日付)が伝えるところによると、内情はこうだ。8
年前の97年、モルガンはディーン・ウィッター社と合併して今日の同社が発足。ト
ップのパーセル社長はディーン側の出身で、そのためにモルガン出身の幹部、および
社員との間に“すきま風”が以前から吹いていた。
2日前、2人の幹部が突然、辞任を表明。同社の純利益の約60%を稼ぐ団体保険
などの花形事業部を率いる役員、ヴィグラム・パンディッド、ジョン・ハベンズ両氏
の突然の発表だけに、同社内はもちろん、全米が仰天。
それだけではない。以前からギルバート前会長、スコット前社長を含む8人の前取
締役が「パーセル社長はモルガンを間違った方向に導いている。即、粛清すべき」と
いう内容の公開書簡を送っている。パーセル社長はまだ沈黙を守ったままだが、何ら
かの対応策を講じない限り、トップの座を追われかねない状態のようだ。