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日本ビールメーカーがJINRO買収戦に乗り出す訳は?
国内トップの焼酎メーカー(株)JINRO(ジンロ/真露)の買収戦に、日本のビールメーカー1、2位が相次いで参入した。
日本のビール市場でシェア38.4%を誇るアサヒビールはロッテ(ロッテ七星(チルソン))と、また、シェア36.2%を占めるキリンビールはCJとそれぞれ手を組み、「コンソーシアム」を構成したのだ。
日本ビールメーカーきってのライバル同士が国内焼酎市場への進出を試みる理由は何か。
業界では、まず、日本のビール市場が徐々に衰退する中、日本のビールメーカーがJINRO買収を通じ、韓国市場での足場固めに出たものとにらんでいる。
また、日本の焼酎市場を握っているJINROジャパン(JINROの日本法人)を取り込むことで、韓国ビール市場と日本焼酎市場を同時に掌握しようとする戦略、とも分析されている。
▲韓国ビール市場の攻略
日本ビール市場(生産量基準)規模は、2001年の718万キロリットルから2003年には653万キロリットルまで減った。とりわけ、日本ビール市場規模には、ビールと味は似ているが、製造方式が異なる発泡酒まで含まれている。
これを除いた純粋ビール市場だけをみれば、10年にわたる長期不況を経て、市場規模が30%ほど減ったと推算される。
これにより、アサヒやキリンは韓国、中国など海外市場に目を向け始めた。国内ビール市場はハイトビールとOBビールが両分している。年間3兆3000億ウォン(出庫価格を基準)水準の国内ビール市場で、輸入ビールのシェアは1%未満。外資系メーカーが何よりも“独特な”国内の酒類流通網をかいくぐるのは、並大抵のことではない。
しかし、JINROを買収するようになれば、話は変わってくる。JINROは国内焼酎市場の55%、とりわけ首都圏焼酎市場の92%を握っているメーカーだ。
OBビールのチョン・ヨンミン次長は「アサヒやキリンなどのマーケティング技法やビンをデザインする水準は国内メーカーより高く、これら企業がJINROを取り込むようになれば負担」と語った。
アサヒは昨年、ヘテ飲料の株式21%を確保し、国内飲料市場に進出している。また、中国でもビールメーカーと飲料メーカーを買収し運営している。
▲日本焼酎市場も狙う
アサヒとキリンがJINROを狙う、もう1つの理由は、JINROジャパンだ。JINROジャパンは日本焼酎市場で日本のメーカー50社を抜き、7年間トップを占めている。
アサヒビールの福地会長は最近、「新たなブランドを作るよりは、JINROのようなメーカーを買収する方がはるかに容易い」とし、「例え融資を受けるハメになっても、JINRO買収のチャンスは逃さない」と買収に意欲を燃やした。
ビール市場でアサヒに約2%差で2位を行くキリンも、JINROジャパンを手に入れればアサヒを抜けるとし、期待を膨らまる。
これまで資本力にものを言わせてきた日本ビールメーカーが、JINRO買収戦では有利な立場にいるとされている。しかし、国内酒類業界の一部では「ウイスキー市場に次ぎ、焼酎市場までも外資系企業がリードするのは厄介だ」と反発する声もある。
李仁烈(イ・インヨル)記者
ホーム > 経済 > 産業 記事入力 : 2005/03/25 18:2
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