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●あきらかにフォードは売られすぎだとおもいますが。
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WSJ-米GM、投資不適格債に向けハンドルを切る
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)の業績下方修正は16日の債券市場に衝撃を与え、投資家は米国企業に融資するリスクを考え直した。
信用格付けの大手3社いずれもが、GMの信用力への格付けを引き下げる方向に動き、GMの社債の格付けが投資不適格と評価されるジャンク債になる可能性を高め、価格は下がった。一方で株価の方も14%近く下げ、時価総額は27億ドル減少した。
もっと大きな影響もみられる。GMが抱える問題が呼び起こしたのは、米国企業は社債に低い金利しか払っていないが、これを正当化できるほど米国企業の財務状態は健全なのかという懸念だ。
投資家が、企業リスクをどう判断しているかを示す指標の一つは、ジャンク債と財務省証券とのクレジット・スプレッドだろう。投資不適格と評価された社債に対して企業が支払う金利と財務省が支払う金利との差だ。週初の14日のスプレッドは3%ポイントだったが、16日の市場が始まったころの取引では、ジャンク債が弱含む中、このスプレッドは0.25%ポイント広がった。
「問題は、これがGMにだけ固有の問題なのか、それとも市場の問題なのかということだ。2005年は、GMがきっかけにならなかったとしても、何かほかのものがきっかけになってスプレッドを広げることになると思える」とミラー・タバクの最高債券市場ストラテジストのトニー・クレセンジー氏は述べた。
GM効果は米国債市場にまで及んだ。利回りは価格とは反対方向に動く。利回り上がれが価格は下がり、逆に利回りが下がれば価格は上がる。10年国債の利回りは市場の日中は4.50%を下回る水準まで下がって取引された。ただ取引を終えた段階では4.51%だった。反射的に資金が社債市場から安全性の高い国債市場に流れたことが、このような動きになった大きな要因だったとみられる。
ピムコの執行副社長スチーブ・ロドスキー氏は、「この動きは明らかに質への逃避だ」と述べた。
市場の不安感が始まったのはこの日の早い段階だ。GMが1−3月期(2005年12月期第1四半期)は大幅な損失になるとの見通しを示し、これを受けて、スタンダード・アンド・プアーズがGMの「BBB−」で格付けしている長期債のアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。その後、ムーディーズがGMのBaa2の格付けを引き下げ含みでリビューにかけた。最後にフィッチは最も大胆な動きを見せた。GM社債を「BBB」から「BBB−」に引き下げ、アウトルックを「ネガティブ」にした。
大手格付け機関3社の決定が示すのは、世界最大の社債発行企業で発行残高の大きいGMが、間もなくジャンク債市場の大型トラックになりそうだということだ。GMの社債は今のところは投資適格に置かれている。しかし、GM社債の格付けは、スタンダード・アンド・プアーズとフィッチがジャンク債から一つだけ上の「BBB−」、ムーディーズが二つ上の「Baa2」だ。
ムーディーズの自動車アナリストブルース・クラーク氏は、GMの格付けの決定は90日以内にする見込みだと述べ、フィッチとスタンダード・アンド・プアーズのアナリストは格付け見直しの決定はいつするかもわからないと述べた。
ジャンク債への投資家は、GMの格下げがあるとすれば市場の混乱が起こるかもしれないと懸念を示した。多くのファンドが投資対象を投資適格債に限っているためGM債を投げ売りせざるをえなくなるというのが理由のひとつだ。しかし、投資家の動きはもっとしっかりしている。なぜなら16日の段階で、GM社債のクレジット・スプレッドは既にジャンク債の領域に入っているからだ。
ロード・アベットの高利回り債ポートフォリオ・マネージャのクリス・トール氏は「GM社債の価格は既に十分にリスク水準を反映していると思う」と述べた。
(3月17日付Heard On The Streetより)
(ダウ・ジョーンズ) - 3月17日15時24分更新