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フジテレビ、新株発行登録500億円決定 今月30日から
FujiSankei Business i. 2005/3/23
フジテレビジョンは22日、今月30日から2年間にわたり新株を迅速に発行できるよう、500億円分の新株発行をあらかじめ登録しておくことを決めた。
ライブドアによる敵対的買収の圧力を弱めるのが狙いで、15日に打ち出した大幅増配と同じく、株主利益や企業価値を損なう買収に対抗する企業防衛の選択肢をひとつ増やしたことになる。フジテレビでは「既存株主や企業のためにならない買収者を排除し、友好的株主への還元を図っていく」としている。
発行登録は、あらかじめ新株の発行を財務相に届け出ることで、追加書類の提出など簡素な手続きだけで株主割当増資ができる制度。煩雑な手続きがいらず、機動的な資金調達が可能となる。
フジテレビによると、買収の提案や公表があったときは、その内容や条件が株主利益、企業価値の向上につながるかどうかを検討。企業価値や株主の利益を損なうと判断した場合には、防衛策として既存株主を対象に平等に新株発行による割当増資を行う。この場合、取締役会で発行新株数、発行価格などの条件や割り当て期日を決め、2週間前までに公告する。発行価格は時価を下回ることもある。
新株を発行することで、敵対的買収を仕掛けられても、フジテレビの既存株主の持ち分が増えるため、買収を仕掛ける側は持ち株比率を高めることが困難になる。ライブドアが敵対的買収を仕掛けた場合、同社はフジテレビ株を保有しているため、他の友好的株主と同様に新株割り当てを受ける。しかし、発行済み株式数が増えるため、買収に必要な株式数が膨らむというわけだ。
こうした合併・買収(M&A)防衛策は「ポイズンピル(毒薬)」と呼ばれ、欧米では一般化しているが、日本では14日に制御機器メーカーのニレコが導入したのに続き2社目となる。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/art-20050322222141-SKUNWZXRML.nwc