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2005/03/22 14:29 更新
中国政府、大学の電子掲示板にアクセス制限
清華大学などの大学の掲示板は、学生だけでなくさまざまな人の意見交換の場となっていた。中国政府による学外からのアクセス遮断に、学外ユーザーたちは憤慨している。(ロイター)
中国政府は率直な意見が交わされている国内のWebサイトの取り締まり策の一環として、大学が運営する幾つかの電子掲示板への学外のインターネットユーザーによるアクセスを遮断している。
Beijing Timesの週末の報道によれば、先週、学外ユーザーによるアクセスが遮断されたWebサイトには、北京の名門大学である清華大学が運営する人気の掲示板Shuimu Tsinghuaも含まれている。
清華大学のある学生は3月21日、匿名を条件に次のように話している。「この掲示板は大学の学内での情報交換のためのプラットフォームとして想定されているという理由から、文部省は外部からのアクセスを遮断する決定を下した」
「学生たちはこの動きを冷静に受け止めているが、アクセスできなくなった学外のユーザーたちは憤慨しているようだ」とこの学生は続けている。
今回の決定については、3月16日に同掲示板のホームページ(www.smth.org)に通達のコメントが掲載され、文部省が実施している新たな政策に合わせた動きとして説明されている。それ以上の詳細は明らかにされていない。
Beijing Timesによれば、今月に入り、武漢大学と南開大学の掲示板も外部からのアクセスが遮断されている。
こうした各大学の掲示板は、政策からポップカルチャーに至るあらゆる話題をめぐり、学生や職員、卒業生など、さまざまな人たちが意見を交換する場として人気が高まっていた。
文部省の広報担当者に電話で問い合わせたが、コメントは得られなかった。
中国政府は政治からポルノに至るさまざまなインターネットコンテンツを取り締まっているが、Webにアクセスする国民が増え、Webを介して政府以外の情報源から情報を得る人たちが増えるなかで、インターネットメディアの統制に苦戦している。
昨年9月には、北京大学が運営していた掲示板Yitahutuが完全に閉鎖されている。
中国政府の今月の発表によれば、2004年末時点で中国のインターネットユーザーは9400万人となっており、今年はこの数字が28%増加して1億2000万人に達すると見られている。
中国政府は既にインターネット専門の警察部隊を結成しており、政治的に容認できないコンテンツを掲載している国内サイトの閉鎖、一部の海外ニュースサイトの遮断、オンラインでの発言をめぐる投獄などは、この組織が担当していると見られている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0503/22/news041.html