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(回答先: いよいよ危機的局面 【地球白書-2001】 投稿者 hou 日時 2005 年 3 月 16 日 23:17:14)
それでは次にファイナンスのセクターを見ていきたいと思います。われわれの世界には、ほんの少しの資本があれば生活を向上させることができるという人々が5億世帯以上います。このほんの少しの資本というのは2000円から1万円ぐらいです。日本の数字はわかりませんが、ある銀行の話によるとローンを管理するためのコストは150ドルぐらい、つまり1万5000円ぐらいだそうです。この計算をすると、この5億世帯の1%から2%だけが、実際には高利のレートではあるけれども、ファイナンスのアクセスを持っているということです。
若干ここでお話をしたいと思いますが、メキシコにおいてマリア・ダス・クァンタスという母親が毎日子供のために泣いていました。ほかの国の子供と同じように、学校で甘いものを食べさせてやりたいと思ったわけです。そのお金がないだけではなく、全然栄養価がないこともわかっていました。そこであるアイディアを思いつきました。高いビタミン価、そしてタンパク価を持ったゼラチンのバーをつくりました。そこで地元のマイクロ・ファイナンスの機関から2600円相当のお金を借りました。このお金を使って、壷や型やゼラチンやビタミン、タンパク質の粉を買って生産をしました。
生産コストは本当の数円で、そして非常に価格もいいということで、メキシコにおいて子供たちの大好きなおやつとなりました。これは4年前の話です。今日、20人以上の人が彼女と仕事をしており、このバーは50以上の学校に配分されています。このように新しいビジネスがつくられ、雇用も生まれ、子供たちの栄養価も高まり、そしてもちろんローンは返済されました。
何が起こったかと言うと、このような新しい種類の銀行家が生まれてきて、この5億世帯は大きな市場であるということを認識し始めたのです。また、戦略的な役割も果たすことができるのではないか、そして貧困削減に関与し始めたわけです。ドイツバンク、シティグループ、香港上海バンクなど、この3行はこの分野においてパイオニアとして仕事をしている銀行です。UNDPはスペシャルユニット・オブ・マイクロファイナンスというユニットを通じて、この分野においての情報のデータベースを持っています。
http://www.unic.or.jp/globalcomp/glo_07.htm