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週刊現代3月19日号
ホリエモンが「欲しい」と言った電通株を持つ「あの通信社」
http://books.bitway.ne.jp/kodansha/wgendai/scoopengine/
「そんなくだらない質問、よくできますね」とテレビリポーターに食ってかかっ
たり、「NHKも買えれば買いたいですよ」と言い切ったり……。テレビ出演で
は、とにかく刺激的な言葉が多いホリエモンだが、ある大企業に関する発言だけ
は、あまりに過激すぎて“お蔵入り”させられた。その過激発言を、本誌は
キャッチした。
ある経済ジャーナリストがこう言う。
「あの発言はシャレにならない。非上場企業とはいえ、不可能な話ではないです
から」
その発言とはこうだ。
「(時事通信社株を)売ってくれればと思っています。(時事通信社は)電通株
を持っていて、実に魅力的ですからね」
フジテレビの筆頭株主であるニッポン放送を買ってフジ支配を狙うというのと
まったく同じ構図で、電通の筆頭株主である時事通信社株を買い占めて、世界の
電通を支配したいという、なんとも大胆な発言。これが“お蔵入り”したホリエ
モン語録なのだ。
「実は2年前に実際、外資ファンドが動いて、時事社内が大騒動になったことが
あるんです。だからこそシャレにならないんですよ」(経済ジャーナリスト)
電通が上場したのは'01年11月。当時から筆頭株主は時事通信社で、'04
年3月時点のいまも、電通株の12.4%を保有している。2位が共同通信社の
10.6%。以下、一桁台の大株主が続く。
この時事通信社株を狙って投資顧問会社が動いたのは'02年のことだ。そう
した動きが'03年初頭には発覚し、会社は幹部社員に「投資顧問会社の介入に
ついて」という緊急の社外秘文書を配付した。
〈わが社の株式に関し、外国資本による日本企業の買収を手がけている某投資顧
問会社が、一部の株主社員に接触を図っていることが判明〉
内部文書はそう告げ、
〈「ハゲタカファンド」とつながりのあるこの種の集団が見返りの少ない「アド
バイザー」活動にとどまるはずはなく、真の狙いが外資等によるわが社の経営権
支配にあることは明白〉
〈策謀に軽々にのせられることのないように〉
などと危機感のにじみでた警告を発している。
件くだんの投資顧問会社が「株主社員」に接近したのは、時事通信社株が非公
開株だからだ。額面は50円で、所有できるのは同社の互助会と社員のみとなっ
ており、定款にも「当会社の株式は、当会社の事業に関係ある者でなければ取得
所有することができない」と謳われている。
そうしたこともあって、このときの買収は不成功に終わったが、天下の電通の
筆頭株主になれるというオイシイ案件だけに、ホリエモンが目を付けないはずは
ない。
「日本の企業の多くは、株主構成に対する危機感が薄く、付け込まれやすい部分
がありすぎます。ただ、時事通信社株は非上場だし、同社の関係者が筆頭株主だ
から、ホリエモンも簡単には手を出せないでしょう」(株式評論家・木戸次郎
氏)
とはいえ、「カネで買えないものはない」と豪語し、ニッポン放送株式取得で
も空白の時間帯を使うといった奇手に出てきたホリエモンだけに、油断はできな
い。