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シティ藤井氏:米赤字拡大がドル圧迫−安定へ資本流入のハードル高い (ブルームバーグ)
3月14日(ブルームバーグ):日興シティグループ証券のディレクター、藤井知子氏は14日、ブルームバーグ・テレビで、「米国の貿易赤字額は予想より悪化した。輸出は伸びない一方で輸入は原油以外が増えている。このため、ドル安調整なしでは赤字が簡単に減らないのではないかとの見方が戻ってきている」として米赤字問題がドルにとって圧迫要因になるとの考えを示した。
藤井氏は、「対中国の赤字拡大ペースが他の国を上回っており、人民元の切り上げ観測につながりやすい。今週発表される経常赤字額は貿易赤字から察しがつくが過去最悪の水準になる見通しだ。貿易赤字に対して資本流入も増えなければならず、ドルの安定へのハードルは高い。米国への証券投資に関しては米国の金利先高観があるなかで民間部門の投資意欲がどの程度あるのかが注目される」と指摘した。
米商務省が11日に発表した1月の貿易収支統計によると、財とサービスを合わせた貿易収支(国際収支ベース、季節調整済み)は583億ドルの赤字だった。赤字幅は前月(557億ドルの赤字、速報の564億ドル赤字から修正)から拡大。1月の貿易赤字額は、昨年11月に記録した過去最高(594億ドル)に次ぐ2番目の規模だった。
今週は15日には米財務省が海外投資家の保有する米金融資産額(1月)を発表する。事前予想では590億ドルの買い越しと04年12月の613億ドルから減少する見通し。また16日の経常収支(04年10−12月期)は1828億ドルの赤字と前四半期の1647億ドルから赤字幅の拡大が見込まれている。
日本の1月の経常黒字額が前年同月比28.2%減の7749億円になった点に関しては、「1月は休日が多いので若干減少の場合が多いが、同月に円高が一巡した値動きの説明にはなる」と解説。
また、対内・対外証券証券投資では、2月の海外投資家の対内証券投資で株式が1兆349億円の買い越しとなった。藤井氏は、「海外勢は過去3年日本の企業収益の改善を材料に資金を投入し続けている。今後は個人消費の回復や金融セクターでの構造面の変化などのサプライズが一段の資金流入のかぎになる」とみる。
[ 2005年3月14日10時56分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/market/story.html?q=14bloomberga5Vr2fvnBNgY&cat=10