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中国乗用車市場 春節値下げ奏功 日本メーカー、在庫調整へ断行
2万−4万元 販売増も買い控え現象
販売競争が激化する中国乗用車市場で、日本メーカーの値下げが相次いでいる。一年中で最も需要が多くなる旧正月(春節)を前に、二万−四万元(約二十六万−五十二万円)の大幅値下げを断行。狙い通りに各社とも一月の販売台数を伸ばし、マツダが過去最高となったほか、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダの三社も前年同月と比べ大幅増となった。ただ、在庫調整はなお残っており、今後も厳しい競争が続きそうだという。(納富優香)
トヨタは主力セダン「カローラ」などで昨年末、平均二万元の値下げを行った。その甲斐あって、一月の中国販売は前年同月比二・八倍となる一万七千五百八十台と大幅増。
ここ数カ月低迷の続いていた日産も、一月中旬に「ブルーバード」で12−18%に当たる二万四千−四万四千元値引きした。乗用車で二倍、商用車も合わせた一月の中国販売は約三倍の二万千三百五十七台と「在庫はほぼ一掃」(広報)。一時停止していた日本からの部品輸出も再開した。
最も効果が顕著だったのがマツダ。一月から中型セダン「アテンザ」で16%、四万元(約五十二万円)値引きしたことで、販売が急回復。26・1%増の一万八百六十八台と初の一万台超に達した。ただ、在庫調整は続いており、中国での生産は40・1%減の四千七百四十台と厳しい状況が続いている。
一方、値下げしなかったホンダも昨年からの新型車投入などが効き、香港を含む合計販売台数は67・3%の一万四千二百四十四台まで伸びた。ただ、値下げの流れは無視できず、現行車種では価格維持する方針だが、三月から全面改良して発売する「オデッセイ」「アコード」はこれまでより約二万元下げる。
中国市場では、政府の金融引き締め策による消費の冷え込みなどにより、昨年初夏からドイツメーカーを中心に数回の値下げが行われており、先月もBMWが同社として過去最大幅となる十万元(約百三十万円)の値下げを行ったばかり。市場ではさらに値段が下がるという予測が広まり、かえって買い控えが起きるという逆転現象も生じているという。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/13kei003.htm