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仏紙ルモンドに外部資本 防衛・メディア大手参加
【パリ=久原穏】深刻な経営難から外部の資本参加を打ち出したフランスの代表的な新聞ルモンドが仏防衛・メディア大手のラガルデールやスペインのメディア企業プリザを増資の対象とすることがほぼ決まった。大株主である従業員持ち株会が八日、外部への増資計画を承認したためで、報道の独立を“盾”に身内で固めてきた株式をやむなく外部に開放することになった。十六日の役員会で計画を最終決定するが、相次ぐ有力紙の経営難に仏メディア界は揺れている。
計画では、ラガルデール、プリザとも二千五百万ユーロずつの増資を引き受け、さらにラガルデールはルモンド傘下の地方新聞からもルモンド株を取得して、持ち株比率が15%になる見通し。
プリザは13−14%程度となり、スペインで発行するエル・パイスと同様、DVDや百科事典など付随事業を手掛ける方針。
さらにイタリアのメディア大手スタンパや現株主からも増資を行い、総額で六千五百万ユーロ(約九十億円)となる。ただ、従業員持ち株会は増資後も46%の持ち株比率を占めるため「外部に白紙委任するわけではない」との立場を示している。
ルモンドは発行部数減や広告収入減などから二〇〇四年は千百万ユーロの赤字となった。フランスでは無料新聞やインターネットの普及から有力紙が軒並み経営悪化し、フィガロ紙が大手軍用機メーカー、ダッソーの傘下に、リベラシオン紙はロスチャイルド一族が筆頭株主となった。
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20050310/mng_____kok_____001.shtml