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(回答先: ソニーが消える日 (Nevada経済速報3月7日) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 08 日 12:26:52)
ブログがソニーの社長候補のクビをとばした件について
R30::マーケティング社会時評
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/03/sony_blog.html#more
ゾンビ出井、イエスマン安藤とともに、ミスター「それが俺様仕様だ」の久夛良木君もクビが吹っ飛んでしまったようですね。
まあ、英語にまで翻訳されて海外でも晒されまくった日経ビジネスのインタビュー記事の影響も大きかったと思うが、やはり世論を動かして久夛良木君の社長候補としての最終選考となったPSPを無様なリコールに追い込んだ切込隊長の功績(こちらとこちら)も大きかったのではないかと思うわけだ。ブログ万歳。
しかしそれにしても何というか、一度上り詰めた経験から来るプライドというものは恐ろしいものである。ソニーには本当に人材がいなくなってしまったのかと、今さらながらに痛感してしまい、悲しい。ストリンガー氏がCEOというのはともかくとして、中鉢氏っていうのは、恥ずかしながら僕はまったくのノーチェックだったのだが、社内的にそんなに人望のある人なのだろうか?エレキ出身の人を誰か上に置かなければならないという政治的妥協の産物ではないのか?だとすると今後も厳しいなあ。
あと、今回のトップ人事で、エンタ・エレキ系の大波乱とは逆に、財務・金融系の人事は淡々と予定調和通り進んだところが気になるといえば気になる。伊庭−徳中ライン直系の伝統を汲む井原CFOに、そのまま引き継がれた。横車を押し続けていた久夛良木先生の退任による反動で、グループシナジー戦略や商品開発の面ではこれからまたいろいろと波乱も起こりそうだが、財務面での安定飛行は揺るがないといったところだろうか。
ただ、人事機構改革のリリースを見ると、井原氏が家電エレキの新担当になったというところが気にかかる。これってもしかして、エレキ事業部門大再編の予兆ではないの?
そもそも、エンタメ・コンテンツやISPから最先端の半導体、オールドスタイルの家電製品、そして生命保険や銀行、証券まで、何がなんだかわけわからん業種が雑多にぶち込まれたグループに「全体でのシナジーを」といっても、これはもう無理なんじゃないだろうか。それこそGEのように「あらゆる事業のマネジメント」自体を企業競争力にでもしない限り、収拾がつくとは到底思えない。
前にもちょっと書いたけど、ストリンガーCEOのやらなければならないことナンバー1は、もしかするとこのごった煮帝国の解体かもしれない。さすがに大賀氏の目の黒いうちはダメかもしれないけど。実際、その前哨戦として来春の金融持ち株会社の上場があるわけで、ネット・エンタメ系の切り離し(あるいはエレキの切り離しとも言える)も、その後1年以内にありうべしと思うのだがどうだろうか。
松下が一時期ユニバーサルに手を出したものの失敗して、その感想を中村社長が「あんなもの、勉強にもなりまへんでしたわ」と話しているのを聞いたことがある。ものづくり系の人たちとエンタメの世界というのは、やっぱりつかず離れずが一番いいような気がしたものだ。むしろ、その両方の間に金融が接着剤的に挟まっている方が、まだ分かりやすい。
それにしても中鉢氏がEMCSの責任者だったっていうのも微妙だな…。そもそもソニーがここまで混迷したのも、EMCSの機能障害という気がしないでもない。今さらばらすわけにもいかないのだろうけれど、本体からエレキ事業を分社してEMCSにくっつけてスピンオフさせるというのが、一番あり得るシナリオなのかな。今後の中鉢氏の手腕に期待していきたい。(棒読み)
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/03/sony_blog.html#more