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3割が入所者に憎悪
連合の介護職員調査
特別養護老人ホームなど介護保険施設の職員を対象にした二〇〇四年の連合の調査で、三割が入所者に憎しみを感じ、調査時点から過去一年間に一割強が虐待、六割が入所者をひもで縛りつけるなどの身体拘束を経験していることが五日、分かった。職員の疲労度が強いほど憎しみが増し、虐待や身体拘束をする割合が高まる傾向があった。石川県では認知症(痴呆症)のお年寄りが少人数で生活するグループホームの職員による入所者の殺害事件が起きたばかり。職員の疲労をため込まないための労働環境の改善が一層求められそうだ。
「入所者に憎しみを感じることがある」と答えた人は全体の29・5%。憎しみを感じる割合は疲労度が強いほど増え、四段階の疲労度別でみると最も疲労しているグループは41・3%に上った。
また「仕事への不満がある」ほど憎しみを感じる割合が高かった。オムツを替えないなどの介護放棄、暴言・暴力などの「虐待をした」人の割合は5・5%。「虐待したことはあまりない」も8・0%あり、なんらかの虐待を認めた人が一割を超えた。
入所者に憎しみを感じる人ほど虐待をする割合が増した。
入所者をひもでベッドや車いすに縛りつけたり、睡眠薬で眠らせるなどの身体拘束については、原則として禁止されているにもかかわらず全体の58・2%が「拘束したことがある」と回答。
最も疲労しているグループは67・7%と、疲労度別では割合が一番高かった。
調査は〇四年二−四月に連合が特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養型医療施設の介護保険三施設計三百カ所の看護・介護職員五千人を対象に実施。百六十三カ所の二千七百四十九人から回答を得た。
<小山泰夫・全国老人福祉施設協議会総研研究員の話> 排せつや食事の世話など施設の業務量がかなり多いにもかかわらず、職員が足りていないため疲労がたまりやすいという問題がある。憎しみの感情については、認知症(痴呆症)などの入所者がなぜそんな状態になったのか、病気や本人の生活歴などを含めて原因を理解できれば減ってくるのではないか。今は介護技術ばかりが問題にされがちだが、職員は認知症の理解など理論的な分野の研修や学習を積み重ねることも必要だ。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050306/mng_____sya_____000.shtml