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米財政赤字3940億ドル 議会予算局05年度予測
政府算定額より縮小
【ワシントン=気仙英郎】米議会予算局(CBO)は四日、二〇〇五会計年度(〇四年十月−〇五年九月)以降の財政赤字見通しを発表した。先月、ブッシュ大統領が議会に提出した予算教書の内容を加味して修正したもので〇五年度の財政赤字は三千九百四十億ドルと予想している。
ブッシュ政権は〇五年度の赤字を四千二百七十億ドルと予想しているため、議会予測の方が財政赤字を小さく見積もった。〇六年度は三千三百二十億ドルの赤字。〇六年度のイラク・アフガニスタンでの戦費が〇五年度と同額になれば、赤字額は三千七百億ドル前後に膨らむ見通しだ。二〇一五年度までの長期見通しでは、今後十年間で、財政赤字は、総額二兆五千八百十億ドルになると予想している。
米予算局は、米財政赤字について、米政府や民間の多くのエコノミストとともに、「財政健全化を急がないとドル急落などのリスクが高まる」との懸念を抱いている。グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長も二日の下院予算委員会での証言で、「財政赤字の大規模な削減措置が必要だ。財政状況が今後数年間に大幅に改善されることはないが政府の歳出カットなどによる財政規律策をとるべきだ」との認識を強調した。
ただ、今後の財政赤字見通しについては、イラク戦費とともに、ブッシュ政権が進めようとしている減税の継続、公的年金改革、高齢者医療保険の支出増加などで歳出拡大要因が多く、財政赤字が膨らむことが確実な情勢だ。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/06int001.htm