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三井住友FG:UFJとの経営統合を断念−株価などから最終判断(2) (ブルームバーグ)
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/mn_jbntext.html?id=25bloomberg31aNCTuU_UOcA0
2005年2月25日(金)18時44分
2月25日(ブルームバーグ):三井住友フィナンシャルグループは25日、
UFJホールディングスに申し入れていた経営統合の提案を取り下げることを決
め、UFJ側に通知したと発表した。投資家の動向などから最終判断した。今後
は、リテール(個人取引)部門の収益拡大に向け、経営統合も視野に入れながら、
大和証券グループとの提携関係の強化などに取り組む。
三井住友FGでは、三菱東京フィナンシャル・グループとUFJが18日
に統合比率を「1対0.62」と決めたのを受け、申し入れを撤回するのかどうか
について、株主などの意見も聞いたうえで、最終判断する意向を示していた。三
井住友FGは昨年8月に「1対1」の比率で統合を提案していた。
取り下げの理由や事情として、発表文のなかで、最近の株価動向などから
判断すると、市場や投資家の大半はUFJと三菱東京FGの統合を容認しており、
提案継続は必ずしもUFJや三井住友FGの株主利益に資するものでなくなった
と指摘。また「提案は取り下げたが、今後も環境変化に的確に対応し、新たなビ
ジネスラインの創出などによって株主価値を高めていく」としている。
UFJは25日夕、三井住友FGから提案を取り下げる内容の書簡を受け
取ったとしたうえで、「当社グループは株主総会の承認と関係当局の許認可を前
提に、10月の三菱東京FGとの経営統合に向けて、引き続き鋭意、準備を進め
ていく」とのコメントを発表した。
一方、UFJ信託買収の合意を撤回され、現在も裁判で、三菱東京FGと
UFJ間での信託部門譲渡の交渉禁止を求めている住友信託銀行では「係争中に
つき、コメントを差し控える」(広報室の杉原直樹担当課長)としている。
HSBCアセット・マネジメントの熊谷公志シニアファンドマネージャー
は、三井住友FGについて「営業力、特に高収益力部門に営業隊をシフトしてい
くスピードの速さなどが、ダントツの役務収益に表れている」と指摘。そのうえ
で、「こうなった以上は、グループ力のさらなる強化を目指すべきだ」という。
三井住友FGの北山禎介副社長は21日、大和証券グループとの協力関係
について「本格的なアライアンス(提携)を通じてグループ収益力を強化してい
く」方針を明らかにした。リテール部門の強化策の一環としてインターネット証
券取引での提携強化などに取りかかる。
三井住友FGの25日終値は、前日比5000円(0.7%)高の71万6000
円。
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 平野 和 Kazu Hirano khirano1@bloomberg.net
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Bill Austin billaustin@bloomberg.net