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(回答先: 最も影響力のある枢機卿が教会の進化論への見方を再定義する[NYT 7/9] 投稿者 ネオファイト 日時 2005 年 7 月 28 日 18:03:47)
翻訳ご苦労様です。カトリックの「進化」もやはり『知的デザインの結果』かな?
ネオファイトさん、長文の翻訳ご苦労様です。興味深い資料のご教示、ありがとうございます。
ほんの少しだけ、全体の趣旨とは関係の無い小さなことですが、
「the Vatican's Congregation for Catholic Education」は、一般にはどうやら単純に「バチカン教育省」というように訳されているようです。私もこれは「評議会」かなんかのほうが良いのではないのか、とは思うのですが、正式な国家機関だから、ということで他の国の呼び方にあわせているのでしょう。
また私はドイツ語は全くだめでSchönbornの発音をやはり「シェンボルン」とか「シェーンボルン」とか書いているのですが、キリスト教情報に次のような記事がありました。
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http://www.kohara.ac/church/news/index.htm
世界キリスト教情報 2005/07/11号
【引用開始、前略】
◎科学データは進化のデザインを支持、とシェンブルン枢機卿
【CJC=東京】「生命デザインに関する確かな証拠を否定する進化論の立場は科学ではなくイデオロギー」であり、カトリックの教えと相容れない。ウイーンのクリストフ・シェンブルン枢機卿が7月7日付けの米紙『ニューヨーク・タイムズ』への寄稿で指摘した。多くの科学者が「近代科学で発見された目的とデザインに関する確かな証拠を避け」たがっている、と言う。
「“偶然と必然”の結果としてデザインの出現を説明しようとする理論は科学などではなく、教皇ヨハネ・パウロが指摘したように人知の後退だ」と説明、さらに教皇ベネディクト十六世も同じ見解だ、と枢機卿は説明している。
米公立学校で交わされている、創造が知的デザインの結果である、と科学の授業で教えることをめぐる議論には寄稿は触れていない。
【後略、引用終り】
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これでは「シェンブルン」という発音になっています。いずれにしても外国語の発音をカタカナで表記するのだから、似ておればどっちでもよいようなものですが。
このChristoph Schoenborn(Schönborn)はバチカンの中でもイスラエルに最も信頼を置かれている枢機卿の一人として有名ですが、米国プロテスタントの中の「強硬な保守派」との接点をもう一つ広げたようですね。面白い現象だと思って注目しています。また米国の「進歩派カトリック」が現在のベネディクト16世に反発して、本来なら自分たちを散々にいじめてくれたヨハネ・パウロ2世の言葉を担ぎ出すところなども、また興味深いところです。
私は不勉強にしてユダヤ教やイスラム教が進化論に対してどのような立場をとっているのかよく知らないのですが、これをご覧の中でご存知の方がおられたら、資料などご紹介いただければ、と思っています。
私は「超巨大カルト、バチカン」のシリーズの中で、20世紀のバチカンの変化を追っていっているのですが、カトリックの「進化」もやはり『知的デザインの結果』なのかな? (もちろん私はそう考えていますが。)