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2005年06月25日14時48分
ローマ法王ベネディクト16世は24日、4月の法王就任以来初めて、イタリアのチャンピ大統領を公式に訪ねた。大統領は憲法が定める「国家とカトリック教会の独立」を強調。これに対し、法王は「国家が避けられない課題」として生命倫理などを指摘した。不妊治療などに反対するバチカンの「政治介入」が議論となる中、両者の立場の違いが明確になった形だ。
大統領は演説で、国家の世俗性を強調しつつ、「国家とカトリック教会はそれぞれの秩序に従い独立し、主権を持つ」とする憲法条項を引用。「個人の信仰と法治国家社会の間に一線を引くことが必要」と述べた。今月行われた不妊治療法の改正をめぐる国民投票で、バチカンが棄権を呼びかけ、低投票率で投票無効となったことを意識した発言とみられる。
大統領の後、演説に立った法王は「国家の世俗性は健全なものだが、倫理面で宗教の基準を仰ぐことを除外すべきではない」と発言。「結婚に基づく家族」や、中絶や人工授精への反対を意味する「生命倫理の尊重」などを訴えた。
http://www.asahi.com/international/update/0625/005.html