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スペイン語「青い血(sangre azul)」の意味(欧州を覆う「高貴な血のネットワーク」)
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/681.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 6 月 07 日 22:56:21: SO0fHq1bYvRzo

(回答先: ブルーブラッドについて少しだけ 投稿者 Sun Shine 日時 2005 年 6 月 07 日 18:06:22)

スペイン語「青い血(sangre azul)」の意味(欧州を覆う「高貴な血のネットワーク」)


ブルー・ブラッドが元々がスペイン語だとは知りませんでした。お恥ずかしい。Sun Shineさん、ありがとうございます。

ところでスペイン語ではsangre azul(サングレ・アスル)なのですが、この語源についてインターネットの「語源辞典」で調べてみますと、次のようになっています。

「実際の血液に関することではなく、貴族たちは褐色の肌を持っておらずその真っ白な肌から下の静脈が青く透けて見えるところから来たものである。」

となっています。

よくよく調べてみますと、現在でも王族や貴族に対してはこのsangre azulが使われており(初めて気が付いた!)、例えば
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.estilisimo.com/gente/subportada_gente_sed.html?ap=sangreazul
Sangre Azul
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これはインターネット配信Wanadooのサイトの1ページなのですが、このページの題名からしてサングレ・アスル(青い血)であり、ここには例えば英国のチャールスとカミラの話だとかハリー王子の話などが載せられています。

また他のサイトにもスペイン王族の動向にやはりサングレ・アスルと名付けられた文章があったり、ちゃんと今でも生きている言葉です。

要するに「高貴な血族の方々」といったところでしょうが、スペインの歴史を考えてみるとゾッとします。北アフリカ系のムーア人(スペイン語でmoros)は確かに平均すれば色がやや褐色ですが、本来地中海人である元来のスペイン人とさほど変わるわけではありません。白人同様に色の白い人も大勢おり、逆に明らかに白人種のスペイン人でもそんなに白くない者も多くいます。おそらく皮膚の色が本質的なものではないでしょう。

4世紀から5世紀にかけての民族大移動でイベリア半島に定着したゲルマン種の西ゴート族はスペインの貴族階級を形作りますが、8世紀に北アフリカからやってきたイスラム教徒に追い払われ、イベリア半島北部の海岸地方とピレネー山脈の東側(フランク王国領)に逃げます。そこから数百年かけてイベリアの再征服(スペイン語でレコンキスタ)を行うのですが、その際にキリスト教貴族としての絶対的な地位を固めていきます。

(参照)
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/370.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 9 月 23 日 10:30:21
アスナールによる世界史捏造:アルカイダの起源は8世紀だと!

ここでその再征服の際の各王族や貴族たちの結婚による網の目をご説明する余裕は無いのですが、イベリア半島内だけではなく、欧州各地の貴族、王族との「高貴な血のネットワーク」が形作られていきます。彼らは一般に言うところの「民族」とは無関係な存在で、文字通りの「雲の上の人たち」なのです。この「血のネットワーク」にとっては、国家などはゲーム板の上の「領地」にすぎません。まして下々の人間が形作る「民族」などはしょせん「下々の話」なのです。

一例を挙げますと、現在のスペイン国王フアン・カルロス1世はブルボン家の血統なのですが、妻であるソフィア王妃はギリシャ王の娘です。また彼の父親のドン・フアン(フランコを嫌ってスペインに戻らず、地位としてはバルセロナ伯、およびブルボン家当主)はスペイン国王アルフォンソ13世とフランス・ナポリ家の王女ユージニーとの間に生まれました。さらにこのユージニーはドイツのバッテンベルグ公ハインリッヒの娘で英国女王ビクトリアの孫、・・・・、といった具合です。

(参照)
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/722.html
日時 2004 年 5 月 23 日 04:47:07
国家と情報の結婚

またブルボン家は決して国王一家だけではなく、フランスとスペインにいくつかの支流を作っており、現在のブルボン家当主(家督相続人)はアンジュー公ルイス・アルフォンソです。そして例えばあのハブスブルグ家の直系の娘モニカはスペイン・ブルボン家のサン・アンジェロ公爵であるルイス・ゴンサガ・デ・カサノバ・カルデナスと結婚して、ピレネーに近いカタルーニャに住んでいます。

彼ら貴族・王族は単に「血統が良い」だけではなく、同時に欧州の大資本家集団を形作り、政治をも裏で動かしています。当然ロンドンやパリのロスチャイルド家とは血はともかく資本という「青い血」で深くつながっているはずです。また先ほどのハブスブルグ家の当主オットー・フォン・ハブスブルグはEU委員会に所属しオプス・デイ会員です。オプス・デイはこのような王族・貴族の間に入り込んでおり、ブルボン家、ハブスブルグ家の他にリヒテンシュタイン家、ポニアトウスキ家(フランス)、ワルドブルグ=ゼイル家(ドイツ)、ベルギー王家などはオプス・デイと非常に深い仲であることが分かっていますし、EUを影から支え動かしているのがこのような連中ではないか、と思われます。(先日フランス国民のその「憲法」を拒否されて今アワを食っているところでしょう。)

いやー、実にヨーロッパは奥が深いですよ。我々下々とは別の世界の住人たちが世の中を動かしているわけで、「下々のヨーロッパ」ばかり見ていると何もわかりません。

「青い血(sangre azul)」がこの意味なら、「陰謀論」でも何でもなく間違いなく現実のものです。

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