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バチカン教理省長官にサンフランシスコの大司教:対中国戦略を重視か?
5月13日付の欧米各紙は、空席となっていたバチカン教理省長官のポストに、サンフランシスコの大司教ウイリアム・ジョセフ・レヴァダ(William Joseph Levada:68才)が就任したことを伝えています。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/05/13/sociedad/1115980756.html
(エル・ムンド紙:2005年5月13日)
『ツィンガーの後任の教理省長官にサンフランシスコの大司教』
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下はカトリック・ニュース・サービス(5月13日:英語)です。
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http://www.catholicnews.com/data/stories/cns/0502924.htm
Pope names San Francisco archbishop to Vatican's top doctrinal post
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カトリック・シオニストのクリストフ・シェンボーン枢機卿ではなく、米国の大司教を実質的にナンバー2か3にあたる要職に任命したことがどんな意味を持っているのでしょうか。少なくともイスラム教との「対話」を進めていく障害はこれで無くなったようです。また、バチカンの米国重視の姿勢とも受け取られます。
オプス・デイとの直接のつながりは無いようです。エル・ムンド紙によると、このレヴァダ大司教は前任者のラツィンガー(現教皇ベネディクト16世)の友人で、基本的に従来の方針を引き継ぐようですが・・・、ただ、一つ気になる点があります。
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http://www.nationalcatholicreporter.org/word/pfw0411.htm
National Catholic Reporter April 11, 2003
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によりますと、このラヴァダ大司教周辺の有力なグループの中に、2002年にアジア系米国人として初めて司教に任命されたイグナチウス・ワン司教(サンフランシスコ教区)が含まれます。
ワン司教は1937年北京生まれで、家柄としては清朝皇帝の親戚筋に当たります。中国革命で北京を追われ、ホンコンで神学を学んで、以後はグレナダの司教区を経て1974年にサンフランシスコ司教区で聖職に就きました。
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http://catholic-sf.org/122002.html
CATHOLIC SAN FRANCISCO, DECEMBER 20, 2002
http://dioceseofcleveland.org/asianministry/announcement/bishop/
The Asian Catholic Community, Jan. 31, 2003
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当然ワン司教は反共産主義・反北京政府ですから、中国に対する様々な揺さぶりに同調して動いていく可能性は高いでしょう。これと今回のラヴァダ大司教のバチカン要職への就任とがどんな関係があるのか、これはまだ何ともわかりません。その動きとバチカンのイスラム世界とアジアに対する政策には注目しておきましょう